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永久凍土から5万年前の「ゾンビ・ウイルス」を発見、長い眠りから目覚める

永久凍土から5万年前の「ゾンビ・ウイルス」を発見、長い眠りから目覚める
flickr_Bureau of Land Management Alaska

シベリアの永久凍土の中から、古いウイルスが発見され、その研究が進められた。(アイキャッチはイメージ)

 

数多くの「ゾンビ・ウイルス」を発見

 

この研究を行ったのは、フランス国立科学研究センターの微生物学者、ジャン-マリー・アレンピック氏が率いる研究チームだ。

 

彼らはシベリアの永久凍土の中から、微生物を発見。その中から数多くの「ゾンビ・ウイルス(アメーバーウイルス)」を復活させることに成功したという。

 

その中の1つには、約5万年前のウイルスも含まれていたそうだ。

 

アメーバーを狙うウイルス

 

「ゾンビ・ウイルス」は全部で13個見つかり、そのうちの1つが4万8500年前のアメーバウイルス(アメーバーを狙うウイルス)と考えられているという。

 

また13個のうち9個も、数万年前に凍結されたまま残されたと考えられている。

 

研究者らは、それらのウイルスを調べ、それぞれがゲノムの点で、他の既知のウイルスとは異なることを証明した。

 

bioRxiv

感染性の病原体となる可能性

 

また研究チームは、単細胞のアメーバーを生きたまま培養し、これらのウイルスがまだ感染性の病原体となる可能性を持っていることも証明できたという。

 

研究者たちは論文(まだ査読を受けていない)において、次のように記している。

 

「古代の未知のウイルスの復活によって引き起こされる植物や動物、あるいは人間の病気の場合には、状況はより悲惨なものになるだろう。従って、古代のウイルス粒子が感染力を持ち続け、古代の永久凍土層の融解によって、再び流通する危険性について考えるのは正当なことです」

 

現在、地球温暖化に伴い永久凍土の大部分が融解し、長年にわたって氷に覆われていた物質などが放出されている。(了)

 

出典元:Scientalert:Scientists Revived Ancient ‘Zombie Viruses’ Frozen For Eons in Siberia(11/25)

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