ツイッターは「選挙に介入していた」とイーロン・マスク氏が発言
ツイッターを買収し新たなCEOとなったイーロン・マスク氏は、12月1日、買収以前のツイッターが「明白な事実として、選挙に介入していた」と発言し、海外メディアで話題になっている。
発端は辞職したツイッター元幹部のスピーチ
マスク氏が前述の発言に至るには、それなりの経緯があった。
まず、以前のツイッター社でトラスト&セーフティー責任者だったYoel Roth氏(すでに退社)が、先月末のジャーナリズム関連のイベントでスピーチし、自身の退社理由に触れると同時に、マスク氏を暗に独裁者だと言って批判した。海外メディアでは、スピーチの次の部分が引用されている。
「もしツイッター社が、ポリシーではなく、独裁者の命令で運営されるようになったら、それが私の(我慢の)限界だと以前から考えていた。(現在のツイッター社に)私が為すべき役割はもうない」
Roth氏は、ツイッターの投稿内容を監視する部門の責任者で、ドナルド・トランプ前大統領のアカウント凍結を決定したり、バイデン大統領の次男であるハンター氏の犯罪疑惑に関する投稿を検閲するなどしてきた。(ハンター氏の件については、Roth氏自身も検閲したことを認めている)
ツイッターユーザーの意見にマスク氏が賛同
マスク氏を批判する者がいる一方、擁護する者もいる。あるツイッターユーザーが、Roth氏のスピーチに刺激されて、次のような反論をツイートした。
ツイッターは過去10年間安全な場所でなかったことが明らかになり、ユーザーの信頼を失った。過去のトラスト&セーフティー部門のスタッフは今や恥でしかない。彼らには、現在(マスク氏のもとで)行われていることの良し悪しを判定する権利などない。以前はあったのに、彼らは魂を企業に売ってしまった。——Ξva Fox 🦊Claudius Nero’s Legion 🐺 @EvaFoxU
これに賛同したマスク氏が、返信の中で選挙介入のことに触れたのだ。
まさにその通り。昔からのツイッターユーザーには分かっているだろうが、明白な事実として、ツイッターは長年にわたってトラスト&セーフティー(信頼と安全)面で失敗し、選挙に介入してきた。
ツイッター2.0バージョン(今後のツイッター)は、より効果的に、透明に、公正になる。——Elon Musk @elonmusk
ツイッターは、投稿の検閲などを通して、選挙結果に影響を与えようとしていたのだろうか?
ちなみにマスク氏は、以前のツイッター社で「実際に行われてきた言論抑圧に関する資料を、ツイッター上で公開する」という意味深なツイートをしている。(了)
出典元:The Street:Elon Musk Accuses Twitter of Election Interference(12/1)
出典元:Fox Business:Elon Musk says Twitter ‘has interfered in elections’(11/30)