珍しい全身が真っ白のジャイアント・パンダ、新たな映像が公開される
中国四川省で暮らす、珍しい白いパンダの新たな映像が公開されている。
2019年に初めて目撃される
その全身が白いパンダは、四川省の臥龍自然保護区に生息しており、2019年4月、標高2000m付近で、子供の時に初めて赤外線カメラで撮影されたという。
また2020年にもその姿が記録されており、今回動体検知カメラによって捉えられた新たな映像が公開された。
公開された映像には、このパンダが、メスの大人や子供のパンダと接触する様子が映っていたそうだ。
健康に問題なし、仲良く付き合う
このパンダは、皮膚色素のメラニンを生成できない遺伝子変異の「アルビノ」と考えられており、特徴的な赤い目をしているという。
このようなパンダの例はまだ確認されておらず、現時点では世界で唯一と考えられている。
今回の動画は今年の2月末に撮影されたもので、アルビノ・パンダが、木のくぼみで休んでいるメスのパンダと子供のパンダに向かって歩き、交流したいという意思表示をしていたという。
2月下旬になると、大人のパンダは交尾期に入り、子持ちのメスはオスが近づいたり、侵入してきたりすると、攻撃的になる。
しかし今回、メスのパンダはそのような行動はとらず、落ち着いていており、やがて子供と共にその場から立ち去ったという。
このアルビノ・パンダの健康状態には問題がなく、今のところ他のグループとも仲良く過ごしているそうだ。
現在、野生のパンダは1900頭以下とされ、そのほとんどが中国南西部に生息。再繁殖に成功したため、パンダは「絶滅危惧種」から「脆弱種」に分類されたが、依然として人為的な保護活動が必要とされている。(了)
出典元:METRO:World’s only known albino panda caught on film for second time ever(5/28)
出典元:China Daily:Albino panda caught on camera in Sichuan reserve(5/29)
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