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フロリダ州の共和党議員、ガザ地区のパレスチナ人「全員の死」を求める

フロリダ州の共和党議員、ガザ地区のパレスチナ人「全員の死」を求める
X_Florida House of Representatives

アメリカのフロリダ州議会で、ある共和党議員が問題発言を行い、批判を浴びている。

 

停戦を求める審議での発言

 

その下院議員とは、共和党に所属するミシェル・サルツマン氏だ。

 

先日、フロリダ州議会では、イスラエルのガザ侵攻に対して停戦を求める決議案が、審議されたという。

 

審議において、民主党のアンジー・ニクソン下院議員は、停戦要求の決議案を支持し、「パレスチナ人の死者は1万人に達しています。何人死ねば十分なのでしょうか?」と涙ながらに訴えた。

 

するとサルツマン下院議員は「全員よ」と答えたという。ニクソン議員はその言葉に気づき、「今、同僚の議員が『全員だ』と言いました。Wow」と呆れたそうだ。

 

「信じられないほど危険な言葉」

 

結局、フロリダ州議会は、104対2で、ニクソン氏が提案した停戦要求の決議案を否決した。

 

しかしアメリカ最大のイスラム教徒公民権・擁護団体である「アメリカ・イスラム関係評議会(ケア・フロリダ)」のフロリダ支部は声明で、次のようにサルツマン議員を批判したという。

 

「サルツマン氏の発言は、大量虐殺へのぞっとするような呼びかけであり、数十年に及ぶ、イスラエルのアパルトヘイト支持者と、政府とメディアの熱心な後援者による、パレスチナ人の非人間化の直接の結果である」

 

また「ケア・フロリダ」のAbdullah Jaber事務局長も「サルツマン氏の言葉は、ここアメリカやイスラエル占領下のパレスチナ人にとって、信じられないほど危険で人間性を奪うものだ」と述べた。

 

連邦議会の下院議員に問責決議

 

一方、アメリカ連邦議会では、民主党のラシーダ・タリーブ下院議員に対する、問責決議案が提出された。

 

タリーブ氏はアメリカ初のパレスチナ系の女性議員で、ガザでの空爆が実施されてから、パレスチナを支持し、イスラエル政府を批判してきたという。

 

 

またSNSでも、イスラエル政府を支援するバイデン大統領の姿勢を強く批判してきた。しかしその後、彼女がイスラエル国家の破壊を求め、反ユダヤ主義的な考えを広めたとして批判されてきた。

 

そして11月7日にはタリーブ下院議員に対する問責決議案が提出され、8日には234対188で可決されたという。

 

この問責決議には民主党からも22人が賛成に回り、逆に共和党の4人が反対票を投じたそうだ。

 

タリーブ下院議員は決議案の審議において、「イスラエル政府批判と反ユダヤ主義とは異なる」と弁明した。その内容はCNNが詳しく伝えている。(了)

 

出典元:The Guardian:Outrage grows after ‘chilling call for genocide’ by Florida Republican(11/10)

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