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新種のクジラの化石、世界で最も体重の重い動物である可能性

新種のクジラの化石、世界で最も体重の重い動物である可能性
Nature/Alberto Gennari

以前、ペルー南部で発見されたクジラの化石が、これまでで最も体重の重い動物だった可能性が指摘されている。

 

ペルー南部で化石ハンターが発見

 

そのクジラとは、「ペルセタス・コロッサス」だ。今から約4000万年前に生息し、新種の化石と考えられている。

 

この化石は、ペルー南部のIca砂漠にある岩層から、化石ハンターたちによって発掘され、その後研究が進められてきたという。

 

その結果、この化石が成獣のものとされ、体重は数百トンあったと研究者は考えている。

 

この研究に携わったピサ大学の古生物学者、アルベルト・コラレッタ氏も「哺乳類に関する限り、最も重い骨格であり、脊椎動物の中でも、最も重い骨格かもしれない」と述べている。

 

今まではシロナガスクジラが最大

 

これまではシロナガスクジラが、最大の体長を持つ動物の記録を保持していると広く考えられてきた。

 

実際に、ロンドンの自然史博物館に展示されているシロナガスクジラ「ホープ」の巨大な骨格標本は、全長25メートル以上、重さ4.5トンもあるという。

 

しかし「ペルセタス・コロッサス」の場合、シロナガスクジラよりも大きく、体重も重く成長した可能性があるそうだ。

 

実際、「ペルセタス・コロッサス」は体長わずか20メートルにもかかわらず、その骨格は、体長25メートルのシロナガスクジラよりも2倍から3倍重く、その体重は85トンから340トンになると研究者たちは推定している。

 

前肢や後肢もあった可能性

 

研究者たちは、「ペルセタス・コロッサス」の13個の椎骨、4個の肋骨、1個の尾てい骨(もしくは寛骨:hip bone)を、近縁のクジラの骨と比較した結果、この結論に達したという。

 

しかもその巨大さだけでなく、「ペルセタス・コロッサス」には海底を歩くための前肢と、小さな後肢があったと考えられている。(了)

 

出典元:The Guardian:Newly discovered whale species could have been heaviest animal ever(8/2)

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