一方、エヴェレットさんは、1年間に2万2000個の星の位置を観測・測定。星の軌道に関する論文を2本発表したにもかかわらず、天文学者として自活するだけの収入を得るのに苦労したという。
35歳の時、エヴェレットさんは関連する光学の分野で働き始め、1903年にロンドン物理学会の機関誌に、女性として初めて論文を書いたそうだ。
その後、国立物理学研究所で物理学者として第二のキャリアをスタートさせ、1925年に退職。60歳で電気のエンジニアとして第三のキャリアをスタートさせたという。
そしてテレビの発明者であるジョン・ロジー・ベアード氏とともに、彼女はテレビ光学に関する共同特許の申請に成功。1926年には、テレビ映像の最初のデモンストレーションに立ち会ったとされている。
当時、彼女たちの多くは、自分の可能性を実現するためには、優秀な男性よりも優れていなければならないと自覚していたという。
そして今回、小惑星にエヴェレットさんとマウンダーさんの名前がつけられ、彼女たちの科学的貢献がようやく認められることになった。(了)
出典元:The Guardian:Giant leap for women: early ‘lady’ astronomers have asteroids named in their honour(9/10)