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コロンビアの麻薬王に飼われていたカバ、殺処分の危機に直面

コロンビアの麻薬王に飼われていたカバ、殺処分の危機に直面
flickr_Andrew Malone

南米コロンビアの麻薬王に飼育されていた多くのカバが現在、殺処分される可能性があるという。

 

今ではカバが166頭

 

そのカバたちは、コロンビアの麻薬王、パブロ・エスコバルが1980年代に所有していた群れの子孫で、今では166頭もいるという。

 

専門家たちは長年にわたりカバの頭数をコントロールしようと試みてきたが、先日コロンビア政府は、これらのカバのうち一部を殺処分する予定だと明らかにした。

 

スサナ・ムハマド環境大臣は、カバのうち20頭が不妊手術をされ、残りは海外に移送され、「一部は安楽死されるだろう」と述べたそうだ。

 

麻薬王の死亡後、群れが繁殖

 

エスコバルは、アンティオキア県の高級住宅地「アシエンダ・ナポレス」にある私設動物園のために、カバを輸入。

 

1993年に警察との銃撃戦でエスコバルが死亡した後、カバたちは放置されたままだったという。

 

やがてカバたちは、マグダレナ川で繁殖しはじめたため、当局が不妊手術や海外の動物園への移送などを行い、頭数をコントロールするためにさまざまな方法を試みてきたそうだ。

 

しかし川にはカバを襲う動物はおらず、肥沃で湿地が多く、カバの生息とって最適な条件だったため、群れの成長を抑えることができなかったという。

 

昨年、コロンビアではカバが外来種に指定され、殺処分への扉が開かれたことで、今回一部のカバたちの運命が決まったそうだ。(了)

 

出典元:BBC:Pablo Escobar’s feral hippos face cull in Colombia(11/3)

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