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国際宇宙ステーションで、ワインを寝かせる試みがスタート

国際宇宙ステーションで、ワインを寝かせる試みがスタート
Wikipedia/国際宇宙ステーション

宇宙でワインを寝かせ、熟成させる試みが始まっている。

 

今月2日、無人宇宙補給機「シグナス」が国際宇宙ステーションとのドッキングに成功。積まれていた12本のワインが、宇宙ステーションの実験棟に運び込まれた。

 

NASAと民間ベンチャー企業が協力

 

このプロジェクトは、フランスのベンチャー企業・Space Cargo Unlimited社が主導し、NASAと共同で推めているもの。「Vitis Vinum in Spatium Experimentia(宇宙でのワイン用ブドウの実験)」というラテン語のプロジェクト名が付けられている。

 

国際宇宙ステーションに運び込まれたワインは、単一品種の「赤」で(具体的な品種は不明)一般的なガラスのワインボトルに入っている。

 

これら12本のワインは12℃前後の温度に保たれ、安定した状態のままこれから12ヵ月間置かれる予定だ。

 

無重力の環境や宇宙空間を常時飛び交う放射線(宇宙線)の影響を受けて熟成の過程に化学的変化が起こり、違った味のワインができるはず、と科学者たちは予想している。

 

現在、同様のボトルに詰められた同種のワインが地上でも保存され、そちらでも熟成が進んでいる。来年には、宇宙で寝かせたワインとの飲み比べができるだろう。

 

本来の目的はワインでなく

 

プロジェクトの最終目標は、新奇なワインを作ることではない。ワインの発酵を研究して低温殺菌法を開発した細菌学者「ルイ・パスツールの足跡を辿るようなもの」と、Space Cargo Unlimited社はコメントする。

 

もう少し具体的にいうと、食品全般に適用できる新しい保存法のヒントを、宇宙でのワイン熟成から見つけようとしているようだ。

 

この件を報じた海外メディアによれば、国際宇宙ステーションに酒類が運ばるのはこれが初めてではないそうだ。

 

以前にもビール、ウィスキー、コニャックなどが搬入されている。だが、どれも乗務員が飲むためのもので、飲めない酒が運び込まれたのはこれが初めであるとのこと。乗務員たちにとっては残念かもしれない。(了)

 

出典元:Futurism:This Startup Is Aging Red Wine on the International Space Station(11/4)

出典元:A startup just launched red wine to the International Space Station to age for 12 months(11/4)

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