巨大な「悪魔の彗星」が地球に接近、約70年ぶりに通過
「悪魔の彗星」と呼ばれる巨大な彗星が、地球に近づいているのをご存じだろうか?(アイキャッチはイメージ画像)
他の彗星に比べて、非常に明るい
「悪魔の彗星」の正式名称は「12P/ポンズ・ブルックス」。氷とガスで構成された2つの「角」のようなものがあるため、このように名付けられたという。
この彗星が、地球のそばを通過するのは70年以上ぶり。天文学者らによると、「悪魔の彗星」は、他の彗星に比べて、非常に明るいという。
このため来年には、一般の人も双眼鏡だけで、あるいは肉眼で彗星が空を通過するのを見られる可能性があるそうだ。
来年の6月、地球に最接近
この彗星は、塵、凍ったガス、氷、岩石で構成されており、太陽系が形成されたのちに誕生したと考えられている。
通常、彗星は太陽に近づくにつれて、ゆっくりと温められ、明るくなる。氷はガスに変わり、塵を引き離し、尾を形成するという。
しかも「12P/ポンズ・ブルックス」は2023年7月と、10月の初めに2回の爆発を起こし、明るさが大幅に増加。そのため場合によっては、人々が自宅の裏庭からでも見えるような状態になったそうだ。
この彗星は、2024年4月21日に、太陽に最も近い地点「近日点」に到達。6月2日には地球に最接近するという。
1812年に初めて発見される
「12P/ポンズ・ブルックス」は、1812年にジャン・ルイ・ポンズによって初めて発見され、1883 年にもウィリアム・ロバート・ブルックスによって再び発見されたそうだ。
この彗星は、公転周期が 20 年から 200 年になるハレー型彗星で、「12P/ポンズブルック」は71 年ごとに地球の近くを通過するという。(了)
出典元:ABC News:What to know about the ‘devil comet’ expected to pass by Earth in the summer(10/31)