NYにバンクシーの美術館がオープン、再現された壁画など160点を展示
アメリカ・ニューヨーク市に、バンクシーの美術館がオープンし、注目を集めている。
等身大の複製された壁画
その美術館は、ロウアー・マンハッタンのキャナル・ストリート277番地、チャイナタウンのマンハッタン橋のすぐそばにあるという。
そしてビルの2つのフロア分、約1400平方メートルの敷地内には、等身大の複製されたバンクシーの壁画など、160点が展示されているという。
また美術館内には、「風船を持つ少女」や「愛は空中に」などの初期の作品や、ウクライナで描かれた最近の作品など、話題になった壁画の写真も、数十枚展示されているそうだ。
The newly opened Banksy Museum in New York features 160 “curated recreations” of original Banksy works. pic.twitter.com/QlSRfq25Je
— USA TODAY (@USATODAY) May 18, 2024
複数のアーティストが再現
ただバンクシーの作品の多くは、解体されたり、白塗りされたりしているため、美術館側は複数のストリート・アーティストを雇い、壁画などを再現したという。
しかしなぜ、そこまでして壁画などを再現したのだろうか?美術館を作ったハジス・ヴァルダル氏は声明で、次のように問いかけた。
「ストリートアートは、ストリートという環境に属しています。しかしもし、人々がそれを(通りで)見ることができなければ、それはアートと呼べるでしょうか?」
ヴァルダル氏によれば、バンクシーの作品は一般に公開されているものはほとんどなく、ほとんどは転売目的で盗まれたり、不注意で破壊されたり、あるいは市の清掃チームによって消去されたりしているという。
しかもこれまでのバンクシーの作品は、ほとんどが小さなスマホの画面でしか見ることができない。
ヴァルダル氏は、それではバンクシーの作品のスケールや感情を体験できないとし、「バンクシーの芸術を、一般の人々の前に取り戻す展覧会を作る必要があると考えました」と語っている。(了)
出典元:CBS:The Banksy Museum is now open in NYC. See the first photos from inside.(5/16)