「サウジでコンサートを開くな!」ISISがマライア・キャリーを脅迫していた
歌手のマライア・キャリーさん(48)に対し、ISISがコンサートを開かないよう脅迫していたことが明らかになった。
会場に爆弾を仕掛けるよう仲間に促す
マライアさんはすでに今週の木曜日に、サウジアラビアで国内初のゴルフトーナメントの一部として、コンサートを行ったという。
しかしISISのイスラム過激主義者らは昨年から公演予定を聞きつけ、このコンサートが非イスラム的だとして非難。
自らのフォロワーらに対し、彼女のコンサートに爆弾を仕掛けるよう促していたそうだ。
そしてSNSでは、コンサート中止を呼びかける、ISISの旗が描かれた画像が流通し、それを見たマライアさんのファンらはシェアをして、彼女に中止するよう促したとされている。
Mariah Carey defies activists to perform in Saudi Arabia https://t.co/QK9YmnVuQE
— The Guardian (@guardian) January 31, 2019
ISISのメディアグループが公開
実はこの脅迫の画像は昨年の9月の最終週に、ISISのメディアグループ「Al-Abd Al-Faqir Media」によって公開されたという。
その画像には、白いTシャツとジーンズ姿のイスラム過激主義者が、右手に手榴弾を握っている姿が映っていたそうだ。
そして「われわれは、お前の思いもよらないことを準備している。われわれの目的は、お前たちを怖がらせること。そしてテロをすること、お前らを傷つけることだ」と書かれていたとか。
その1週間後にも、コンサート会場で大きな刀を背負ったスーツジャケット姿の男の画像が、Remah Mediaから公開されたという。
— ALFAISAL (@MOHALFAISAL1995) 2019年1月31日
人権団体の女性らからも中止要請
一方、マライアさんは、サウジアラビアでコンサートを開くことについて、人権団体の女性たちからも批判されてきたそうだ。
人権団体の女性らはマライアさんに対し「この王国で抑圧されている女性と一致団結するためにも、パフォーマンスをするべきではない」と主張していたとか。
そしてフェミニストでジャーナリストのMona Eltahawyさんも、ツイッターで次のようにマライアさんに呼びかけたという。
「親愛なるマライア、私はあなたがサウジアラビアでパフォーマンスを計画しているのを聞きました。あなたは女性の人権活動家が、2018年の5月から容疑もなく、拘留されていることに気づいていましたか?彼女らがムハンマド・ビン・サルマン皇太子の命令によって、拷問されていることを知っていますか?」
それでもマライアさんはコンサートを実施したのだが、彼女の広報担当は理由について次のように述べている。
「サウジアラビアでの国際的な、そして男女が入り混じった観客の前で公演をするオファーがあった時、マライアは性分離解消へ向けての積極的な一歩となる機会として受け入れたのです。サウジアラビアで公演する、初めての国際的な女性アーティストとして、彼女はイベントの文化的な重要性を認識しています。そして今後も、全ての人々を平等にする世界的な努力を支援し続けるでしょう」(了)
出典元:MailOnline:ISIS call for terror attack on Mariah Carey concert in Saudi Arabia tomorrow night(1/30)
出典元:The Guardian:Mariah Carey defies activists to perform in Saudi Arabia(1/31)