米有名スポーツ誌の表紙にプラスサイズモデルが、「美しくない」?
アメリカのスポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」が、水着特集号の表紙にプラスサイズモデルを採用した。それを見たカナダの著名心理学教授が、「美しくない」と公言。ネットで波紋を生んでいる。
日系人モデルのユミ・ヌーさん
「スポーツ・イラストレイテッド 」誌、2022年の水着特集号は表紙が4パターンあり、それぞれ違う人物が登場する。その一人が、プラスサイズモデルのユミ・ヌー(Yumi Nu)さんだ。(ちなみに他の3人は、お騒がせスターとも呼ばれるキム・カーダシアン、シンガーのシアラ、ダイエットで知られるメイ・マスク)
ユミという名から想像できる通り、彼女は日系人。母方の祖父が、鉄板焼きレストランチェーン「BENIHANA(紅花)」の創業者・ロッキー青木氏。またアメリカで活躍する日系DJスティーヴン・アオキ氏の、姪にあたる。
同誌の表紙に採用された時は「最高に幸せ」と喜んでいた彼女だが、その表紙の写真が発表されると、早速ケチがついた。
「美しくない」とカナダの有名教授
ケチをつけたのは、カナダ・トロント大学の心理学教授ジョーダン・ピーターソン氏。ベストセラー本「生き抜くための12のルール(12 Rules for Life)」の著者であり、YouTuberとしても500万人近いフォロワーを持つ彼は、今月17日、ツイッターでこう言い放った。
「わるいが、美しくない。寛容であることを権威でどれだけ押し付けても、それ(美しくないこと)に変わりはない」
Sorry. Not beautiful. And no amount of authoritarian tolerance is going to change that. https://t.co/rOASeeQvee
— Dr Jordan B Peterson (@jordanbpeterson) May 16, 2022
「寛容であることを権威で〜」と、何やらムツカシイことを言っているが、これについては、彼自身がツイートで説明している。大雑把に言うと、「美しさ」の基準を徐々に変えて行こうとする社会的圧力が、どこかから働いていると言いたいらしい。「寛容であること」は、昨今流行りの「ソーシャル・インクルージョン」を指し、「権威」はスポーツ・イラストレイテッド誌のことを指しているのかもしれない。
ツイッターユーザーの感想は微妙だ。「正直、彼女はずんぐりしているが、それでも美しい」、「彼女は美しいが、水着で表紙写真に写るならもう少しシェイプアップした方がいい」、「真面目な話、あと数キロ痩せれば10点満点」といったコメントがある。(了)
出典元:New York Post:SI Swimsuit model Yumi Nu shamed as ‘not beautiful’ — fans fight back(5/16)
出典元:New York Post:Yumi Nu ‘shaking’ over SI Swimsuit cover reveal(5/16)