いつも一緒だった亡き飼い主、そのお墓から離れようとしないワンコの姿が胸を打つ
亡くなった飼い主のお墓から離れないワンコの、せつない姿が撮影され、注目を集めている。
飼い主のお墓を初めて訪れたワンコ
そのワンコとはニューヨークに住む「Deta」。「Deta」はある高齢者の女性に5年間も飼われていたが、彼女は昨年9月に、86歳で亡くなったという。
その後「Deta」は、女性の娘であるTheresa Moriniさんに預けられることに。
Theresaさんは昨年の11月15日、「Deta」を連れて母親と父親が眠るお墓を訪れ、クリスマス・リースを飾ったそうだ。
「Deta」がTheresaさんの母親のお墓を訪れたのは、この時が初めてだったとされている。
車へ戻らずお墓の横にうずくまる
その後、飾りつけを終えたTheresaさんは車に戻ろうと、「Deta」に声を掛けたという。しかし「Deta」はお墓の横にうずくまったまま動かない。
その後もTheresaさんが戻るよう呼び掛けると、「Deta」は一旦歩き始め、車へ戻るような素振りを見せる。
しかし振り向くと、「Deta」はお墓の手前で止まったままだった。
Theresaさんもあきらめずに何度も、名前を呼び続ける。しかし「Deta」は逆に、彼女に背を向け、お墓の近くの旗の下に横たわった。
これにはTheresaさんも驚き、動画の中でも「Oh,my God」と声を詰まらせ、涙声になりながら名前を呼び続ける様子が映し出されている。
いつも一緒に過ごしてきた仲間
Theresaさんの母親は亡くなる前、滅多に外出することはなかったという。そのため彼女にとって、「Deta」はいつも一緒に過ごしてきた仲間だったそうだ。
またお墓の周りには、Theresaさんの母親が埋葬された当時の土が残っており、お墓に到着した「Deta」は普段の性格とは異なり、非常におとなしくしていたとか。
しかしお墓から離れるのを嫌がっても、そのまま残しては置けず、やがて仕方なくTheresaさんの夫が「Deta」を抱き上げ、車に連れ戻したという。
もしかしたら「Deta」は、土の周りに残っていた飼い主の匂いを感じていたのかもしれない。(了)
出典元:METRO:Heartbroken dog refuses to leave late owner’s grave(1/6)