生まれつき耳が不自由な赤ちゃん、初めてお母さんの声を聞き思わず泣き出してしまう
生まれつき耳の不自由な赤ちゃんが、お母さんの声を初めて聞いた場面が捉えられ、かわいらしいとして話題になっている。
●ウィルスに感染し聴覚に障害
その赤ちゃんとは、アメリカのノースカロライナ州に住むDawson Shull君。
彼は2016年の5月に生まれたのだが、先天性サイトメガロウィルス感染症という病気のために両方の耳が聞こえない状態だったという。
しかしその後、損なわれた聴覚の機能を補う「人工内耳」を埋め込む手術を受け、生まれて初めてお母さんの声を聞くことができるようになった。
●目を押さえ、泣き出してしまう
動画の中でDawsonくんは、穏やかな表情を浮かべ前を向いている。
そして母親のJessicaさんが最初に彼の名前を呼んだ時には、目を手で押さえ、思わず泣き出してしまう。
Jessicaさんは取材に対し次のように語っている。
「最初に装置のスイッチを入れた時、Dawsonはわずかに混乱し、5分近く泣き続けました。しかしその時以来、彼は気に入っているようです。今では興味深そうに木琴やピアノを叩いては、数時間近く聞いています。このことは彼にとって大きな一歩です」
●「未来が完全に変わった」
先天性サイトメガロウィルス感染症 とは、子宮内の赤ちゃんにそのウィルスが感染し、さまざまな症状が出てしまう病気のこと。
発症しやすいのはお母さんが妊娠中に初めてサイトメガロウィルスに感染した場合で、それが赤ちゃんに感染すると重症になることがあるという。
感染した赤ちゃんの全てに症状が出るわけではないが、中には聴力障害などを発症し、徐々に悪化していくケースがあるそうだ。
無論、耳が聞こえなければ言葉もうまく覚えられず、将来コミュニケーションをとる上で苦労する可能性がある。
Jessicaさんも取材に対し「人工内耳を行う前、私たちはDawsonが二度と、言葉を話さないかもしれないと考えていました。でも今、彼の未来は完全に変わったように思えます」と語っている。(了)
出展元:DailyMail:Breaking the sound barrier: Adorable deaf baby burst into TEARS as he hears his mother’s voice for the first time after living most of his life in silence(3/22)