米の航空会社が、サンゴ礁に優しいサンスクリーンの無料サンプルを配布
機内に搭乗する乗客に対し、自然環境に優しいサンスクリーンの無料サンプルを配り始めた、アメリカの航空会社が注目されている。
北米から訪れる乗客に対しサンプルを配布
その航空会社とは「ハワイアン航空」。そもそもハワイには毎年900万人もの旅行客が、船や飛行機で訪れているという。
しかしその多くの人々は、市販されているサンスクリーンがサンゴ礁にダメージを及ぼしている事実を知らないそうだ。
そこでハワイアン航空では、北米からハワイを訪れる乗客に対し、サンゴ礁に害のない「Eco Formula」というサンスクリーンの無料サンプルを今月から配り始めた。
これにより少しでも多くの人々に、サンゴ礁に及ぼすサンスクリーンの害について意識を高めてもらえたら、と考えているとか。
サンスクリーンに含まれる化学物質
そもそもアメリカで市販されている多くのサンスクリーンには、サンゴに害を与える「オキシベンゾン」や「オクチノキサート」といった化学物質が1種類から2種類含まれているという。
そのためこのようなサンスクリーンの販売は、すでにヨーロッパの一部やメキシコなどでは禁止されており、ハワイでも禁止する法案が昨年提出されたが、まだ州議会で議論されているそうだ。
またハワイアン航空はブログで、マウイ島だけで毎日、2万人が海で泳ぐと説明。
さらに、もし半分の人々が基準値より少ない約14gのサンスクリーンを塗って、一度海へ入れば、189Lから264Lものサンスクリーンが海へ流されていくことになる、と解説している。
フルサイズのボトルも割引価格で販売
そのためハワイアン航空は、「Eco Formula」を作っているメーカー「RAW ELEMENTS USA」と提携。4月2日にパートナーシップを結んだと発表し、フェイスブックにも次のように投稿した。
「パートナーとなったことを祝い、今月には北米からハワイへ訪れるお客様にRAW ELEMENTS USA製品の『Eco Formula』の無料サンプルをご提供するつもりです。またフルサイズのボトルも6月まで、機内の割引価格で販売させて頂きます」
値段などは分からないが、これからの季節、日本でもサンゴがある美しい海へ行く際には、自然に優しいサンスクリーンを利用してみてはいかがだろうか。(了)
出典元:inertia:Hawaiian Airlines Is Giving Out Free Reef-Safe Sunscreen to Passengers All of April(4/13)
出典元:Good News Network:Airline is Protecting Hawaiian Coral Reefs By Giving Free Non-Toxic Sunscreen to Tourists(4/12)