カリフォルニアの高速道路でアシカを発見、自らパトカーに乗り救助される
米国カリフォルニア州サンフランシスコ国際空港近くの高速道路で、海から上がって来たと思われるアシカが目撃された。
通報を受けた警察が現場に到着すると、そのアシカは自主的にパトカーに乗り込んだとのこと。
耳を疑う通報
5月1日午前8時33分頃、カリフォルニア・ハイウェイ・パトロールのサンフランシスコ支部に通報があった。北へ向かうハイウェイ101号線の、南サンフランシスコ出口付近にアシカがいるという。
現場に向かったRoger Pereira巡査は、自分の目で見るまではその通報を信じられなかったそうだ。テレビ局の取材を受けてこう話している。
高速道路にアシカがいるという通報を受けた時、心の中では信じていませんでした。普段我々が受ける通報は、犬とか猫といったようなものです。だから「とりあえず行ってみれば分かるだろう」というくらいの気持ちでした。そうしたら、まさにその通り、アシカでしたよ。
現場では、車を止めた一般ドライバーたちがアシカを取り囲むように立ち、通行する他の車から可哀想なアシカを守っていた。
パトカーに跳び乗ったアシカ
Pereira巡査は、アシカの捕獲に全く苦労しなかったそうだ。
驚きましたが、そのアシカは自分から喜んでパトカーの後部座席に乗り込んだのです。ドアを開けると、すぐさま跳んで入りました。
その後アシカは海洋哺乳類保護施設「Marine Mammal Center」に引き取られ、現在、医療的なチェックを受けている。
Look who the CHP found on Highway 101
Amy Hollyfieldさんの投稿 2019年4月30日火曜日
Emily Whitmer獣医によれば、アシカの年齢は1才前後、明らかに太平洋に帰りたがっている様子だとのこと。どこから来たかは不明だが、101号線近くにある小さな入江から陸に上がり、その後、海の方向が分からなくなったのだろうと獣医は推測する。
また、ひれ足には、他の動物と戦った際に出来たと思われる傷があった。
「一体何があったのか、それを知っているのはアシカ本人だけ。けれどそのアシカは喋ってくれません」とWhitmer獣医は言っている。(了)
出典元:UPI:Apparently lost sea lion rescued from California highway(5/1)
出典元:San Francisco Chronicle:Lost year-old sea lion rescued from Highway 101 in South San Francisco(4/30)