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米の山火事で焼かれた家、1万4千戸の鍵で作った希望のフェニックス

米の山火事で焼かれた家、1万4千戸の鍵で作った希望のフェニックス

昨年11月に米国カリフォルニア州で起こった史上最悪の山火事「キャンプ・ファイア」。その中で消失した1万4000戸の家の鍵で作られたフェニックス像が、今月11日、被害の最も大きかった町パラダイスで公開された。

 

被災者の心を癒すため、一人の女性が始めた制作プロジェクト

 

フェニックス像を制作したのは、カリフォルニア州パラダイスに住んでいたJessie Mercerさん(34才)。セラピストでもありアーティストでもある彼女は、山火事「キャンプ・ファイア」でアトリエを失い、彼女の父親は家を失った。

 

火の手を免れたMercerさんのアパートに避難して来た父親が、ポケットから家の鍵を出したときが、フェニックス像の始まりだったと彼女は言う。

 

その瞬間、彼(父親)はひとりぼっちじゃない、という気づきのようなものがあったんです。何千人もの焼け出された住人が、父親と同じように、自分の店や、家や、車の鍵を取り出して同じことを考えているに違いない、全てが消えてしまったとね。

 

April R-Smithさんの投稿 2019年11月8日金曜日

寄付された悲しみの鍵は1万4000個以上

 

それからMercerさんは、Facebookを利用して、被災者から鍵の寄付を募った。1年かけて集めた鍵は約1万4000個以上。こんなことを始めた動機について、彼女は海外メディアにこう話す。

 

被災した住人たちを、元のように一つにする何かが必要だと思いました。鍵はその「何か」なんです。全てを失った私たちが、ただ一つ共通に持っているものが鍵だからです。

私は鍵を寄付してもらうとき、こういうふうに言いました。「誰も、見るたびに悲しい気持ちになる象徴物(鍵)を持ち続ける必要はありませんよ。それよりも、(その鍵を)心を癒す何かに変えませんか」と。

 

They keep coming, and I am open to every one. I have and will continue to create with our keys. I will also have a…

Key Project Tribute #unlockpossibilitiesさんの投稿 2019年10月24日木曜日

 

Mercerさんは、はんだ付けの方法をYouTubeで独習し、集まった鍵でフェニックス像を作った。フェニックス(火の鳥)は、炎に焼かれても灰の中から再び蘇る伝説上の鳥だ。設計図やスケッチは描かず、「心が告げるままに作った」と彼女は言っている。

 

Douglas Keisterさんの投稿 2019年11月8日金曜日

Douglas Keisterさんの投稿 2019年11月11日月曜日

 

完成した像は重さ約363kg。山火事発生から1年後の今月11日、パラダイスの復興活動拠点となっている「Paradise’s Butte Resiliency Center」ビルのホールで一般公開された。(了)

 

出典元:Good News Network:Art Therapist Collects 14,000 Keys From Wildfire Victims and Transforms Them into Powerful Metal Phoenix Sculpture(11/18)

出典元:CNN:Artist designs phoenix sculpture from donated keys of homes destroyed in the Paradise Camp Fire(11/11)

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