いじめを受ける16才少女を、屈強なバイク乗りどもがエスコート
何年もいじめを受けて、高校の卒業記念パーティーに出席するのを恐れていた英国の16歳が、120台以上のバイクの隊列を引き連れてパーティー会場に現れ、いじめっ子たちを驚かせた。
7歳からいじめられていた
英国北東部のダラムに住むChloe Robsonさん(16歳)は、7歳の頃からいじめられ「自分には何の価値もない」と感じていたと言う。
子供の頃から体型のことでからかわれ、小突き回されたり物を投げつけられたりしていたそうだ。
高校に入ってもやはりいじめられた彼女は、記念すべき卒業パーティー(プロム)でも嫌な思いをさせられるのではないかと不安だった。
心優しい126人のライダーたち
そんなChloeさんの不安を取り去るために一肌脱いだのが、叔父のGrant Robsonさん(42歳)だった。
バイク乗りのGrantさんは仲間とともに、地域からいじめをなくすためのサポートグループ「Bikers Against Bullies」(いじめに反対するバイク乗りたち)を組織している。
Grantさんを含むメンバーの127人が、卒業パーティーの当日現れて、バイクの隊列を作ってChloeさんをエスコートした。
エンジン音を轟かせて盛大な入場
バイクがエンジン音を轟かせて現れた時、「とても驚いた」とChloeさんは言う。
来てくれると知ってはいましたが、こんなに大人数だとは思っていなかった。でも、皆んなから応援されているように思い、何だか自信が持てました。
その後、自宅から車に乗ったChloeさんはバイク126台にエスコートされて、パーティー会場になっているルムレイ・キャッスルに到着。
車から降りると、先生たちや、他の生徒の父兄たちから盛大な拍手を受けました。とても素晴らしい瞬間でした。私と親しくしてくれている友だちが駆け寄って来て、「ワォ、すごい登場の仕方だわ」と羨ましがっていました。
Chloeさんの車が家を出発して会場に到着するまでの17分ほどを写した動画が、YouTubeに投稿されている。
バイク乗りたちにもいじめられた経験が
「Bikers Against Bullies」を組織しているGrantさんは、「メンバーの多くが、学校や職場でいじめを受けた経験がある」と言う。
私自身、学校でいじめられたことがありますが、昔のいじめは叩いたり殴ったりと単純だった。それに比べて、SNSを使う現代のいじめは複雑になっています。
Grantさんは、いじめ問題が今後いっそう深刻化していくのではないかと心配している。(了)
出典元:Mirror:Bullied teenager makes dramatic school prom entrance accompanied by 127-strong gang of bikers(7/2)
出典元:Metro:Teenager fights back at bullies by showing up to prom with 120 bikers(7/1)