2人が息を合わせないと取り出せない「合意コンドーム」に、ネットは賛否両論
これからセックスしようという2人が、息を合わせないと使えないコンドームが、アルゼンチンのセックストイメーカーから登場した。
開けるのに4つの手が必要なパッケージ
Tulipánというセックストイメーカーから今年発売される予定の「合意コンドーム(consent condom)」は、セックスパートナーが合意しないと開けられないパッケージに入っている。
そのパッケージに付いている8つのボタンを同時に押さないと、蓋が開かない。8つのボタンを同時に押すには、少なくとも4本の手が必要だ。つまり、2人が協力しないと開けられないという仕組みになっている。
En el sexo vale todo solo si se respeta una regla: el consentimiento de ambos para hacerlo. #PlacerConsentido 🌷 pic.twitter.com/RuIjvbL1yg
— Tulipán Argentina (@TulipanARG) March 27, 2019
まだ発売前だが、Tulipán社はすでにソーシャルメディアでキャンペーンを開始。さらに、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスのバーやイベント会場などで試供品を配布している。
キャンペーン担当者であるJoaquin Campins氏は、パッケージに込められたメッセージについてこう言う。
Tulipánはこれまで「安全な快楽」を強調して来ました。しかし、今回のキャンペーンはそれだけでなく、「セックスの快楽はパートナーの合意があって実現する」というメッセージを伝えています。
SNSの反応はさまざま
SNSのキャンペーンに寄せられた反応はさまざまだ。「合意コンドーム」のアイディアを手放しで褒める人がいる一方、パッケージに細工した程度のことで合意のセックスを広めることはできないという意見もある。ある女性のTwitterユーザーはこんな皮肉っぽいコメントをしている。
合意せず無理やりそれをしようとする人が、コンドームが無い(パッケージが開かない)くらいでするのを止めないことに、私は賭けてみるわ。
つまり、レイプしようとする人間はコンドームの有無など気にしない、というわけだ。
また、セックスの相手がパッケージを開けるのに協力したからといって、完全に合意したことにはならないという意見もある。女性が途中で拒否すれば、男性側はレイプで訴えられる可能性があるらしい。
このコンドーム(のパッケージ)がレイプを防ぐかどうかはともかくとして、セックスへの合意を確認したいとき、つまり相手の気持ちを確かめたい時に、大いに役立つかもしれない。(了)
出典元:Independent:Twitter users criticise new ‘consent condom’ saying it ‘won’t prevent rape’(4/6)
出典元:CNET:‘Consent condoms’ need four hands to open the box(4/8)