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イスラエルが人質交渉に合意、ガザ地区では攻撃が続き100人以上が死亡

イスラエルが人質交渉に合意、ガザ地区では攻撃が続き100人以上が死亡
X_Muhammad Smiry

イスラエル政府は「ハマス」との交渉に合意し、今後4日間の休戦が実施され、人質の交換が行われることになった。

 

人質解放の手順とは?

 

この合意に基づき「ハマス」側は、10月7日にイスラエル領内から連れ去った約240人の人質のうち、50人を解放することになった。

 

一方、イスラエル側は、国内の刑務所にいるパレスチナ人(女性や子供)、150人を解放し、ガザ地区の封鎖を解除。最大300台に及ぶ、人道支援物資を積んだトラックの搬入を許可する。

 

最初の人質交換は、11月23日午前10時(現地時間)に行われる予定で、人質らは赤十字の職員により、エジプトとの国境にある町、ラファへ連れていかれるという。

 

そこでイスラエル兵が出迎え、解放された人質がリストに記載されているかを確認。その後、彼らはヘリコプターでイスラエル国内の病院へ搬送され、最終的に家族と会えるそうだ。

 

最新情報では、人質の交換は金曜日以降にずれ込み、休戦もそれ以降になると報じられている。

 

「支援には時間が足りない」

 

また23日から4日間の休戦も実施される予定で、人道支援物資もガザ地区へ搬入されることになるが、支援団体などは230万人の住民に対して、十分な支援を行き渡らせるには、4日間では時間が足りないと警告している。

 

支援団体は22日に記者会見で、「ガザ地区の住民に対する唯一の有効な対応策は、半永久的で持続的な戦争の終結である」と述べたという。

 

特にガザ地区北部に対し、一時的な救援以上のことを可能にするために、十分にアクセスできるかどうかは、依然として不透明だと主張した。

 

さらにパレスチナ赤新月社(PRCS)は22日、アル・シファ病院から負傷者と患者を救急車で運んだが、ガザ北部と南部を隔てる検問所で、5時間も車列が止められたと明らかにした。

 

PRCSはSNSへの投稿において、イスラエル軍が検査と称し、救急車の通行を妨害することで「負傷者や患者の命を危険にさらしている」と非難した。

 

100人以上のパレスチナ人が死亡

 

一方、休戦の合意がなされたものの、ガザ地区全域は22日も、イスラエル軍による陸・海・空からの攻撃にさらされ、100人以上のパレスチナ人が殺害されたという。

 

パレスチナ通信社「ワファ」は、ガザ地区中部にある民家が、真夜中にイスラエル軍の標的にされ、81人が死亡したと伝えた。

 

また北部のジャバリヤ難民キャンプとその周辺での爆撃により、さらに60人が死亡したと考えられている。

 

イスラエルのネタニヤフ首相は22日、テレビでの記者会見で「戦争は続いている。我々は完全な勝利を達成するまで続ける」と語ったという。(了)

 

出典元:The Guardian:Israel-Hamas war live: Netanyahu says ‘we continue until we have achieved complete victory’ in address after ceasefire deal(11/22)

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