「パナマ文書」を暴露したジャーナリストの1人が、車に仕掛けられた爆弾で殺害される

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昨年、公表され世界に衝撃を与えた「パナマ文書」。この暴露に携わったジャーナリストの1人が爆殺された。

 

自宅を出発した直後に爆発

 

死亡したジャーナリストとは、イギリス連邦のマルタ共和国で活動していた、Daphne Caruana Galiziaさん(53)。

 

10月16日の夕方、彼女が乗っていた「プジョー108」が、自宅を出発した直後に爆発。車には爆弾が仕掛けられていたとみられ、車体が近くの畑にまで吹き飛ばされているのが発見されたという。

 

その後、当時運転していたGaliziaさんの遺体も見つかり、死亡が確認されたそうだ。彼女の死を受け、マルタの首都バレッタに近い街、セント・ジュリアンやスリマでは、16日夜、市民およそ3000人が集まりカルアナガリチアさんの死を悼んだそうだ。

租税回避の企業名などが書かれたデータ

 

「パナマ文書」とはパナマにある法律事務所「モサック・フォンセカ」の機密文書のことで、そこには高い課税を回避するために、税金の安い他の国にペーパー会社を作り、資金を移していた21万4000社の企業や個人の名前が記録されていたとされている。

 

この文書は、タックスヘイブン(租税回避地)を「活用」した課税逃れの実態を調査してきた国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)によって昨年4月に公表され、Galiziaさんもそのメンバーの1人だったという。(メンバーは80カ国、400人に及ぶ)

 

高い収益を上げた企業が第三国へ資金を移し、高い税金を免れようとする行為自体は違法ではない。しかし倫理的な姿勢を問われることになり、また闇社会の資金洗浄(マネーロンダリング)の温床にもなると批判されてきた。

 

「パナマ文書」を暴露したGaliziaさんは、マルタ共和国のJoseph Muscat首相の妻らがパナマに会社を置き、アゼルバイジャン首脳に近い銀行から受け取った大金を隠していたとする疑惑を報道したとされている。

 

最近は総理大臣側近の口座を調査

 

彼女はその後も不正や腐敗を暴くブロガーとして活躍。しばしば、マルタ中の新聞を合わせたよりも多くの読者を獲得してきたとか。

 

また最近ではMuscat総理大臣や2人の側近らが関与しているとみられる、税金逃れの口座についても調査していたと言われている。

 

地元メディアによれば、Galiziaさんは事件の15日前に、死の脅迫を受けたとして警察に訴えていたという。

 

一方、総理大臣のMuscat氏は声明において「皆、Galizia氏が政治的または個人的にも、私に対して厳しい批判者だったことを知っている。しかしどのような形であれ、誰もこのような野蛮な行為を正当化することはできない」と語ったそうだ。

 

またこの事件を受け、他の国々に対しても警察による調査を支援するよう要請したことも明らかにした。

 

Marie-Louise Coleiro Preca大統領も残虐な事件によって国中に衝撃が広がる中で、国民に対し「安易に判断するのではなく、団結する姿勢を示すよう」求めたそうだ。(了)

 

出典元:METRO:Panama Papers journalist killed by car bomb outside her home(10/16)

 

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