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インドで新興宗教の指導者が有罪となり、信者が暴動を起こして32人が死亡

インドで新興宗教の指導者が有罪となり、信者が暴動を起こして32人が死亡
YouTube/DeraSachaSaudaVEVO

インド北部ハリヤナ州のパンチクラで25日、新興宗教の指導者が有罪判決を受け、これを不服とした信者が暴動を起こす事態となった。

 

6000万人の信者を抱える巨大組織

 

その教団とは「Dera Sacha Sauda」。教祖のグルミート・ラム・ラヒーム・シン被告は、25日の裁判において2人の女性信者をレイプしたとして有罪判決を受けたという。

 

しかしこの判決に対し、多くの信者らが反発。数万人が暴動を起こして警官隊と衝突、現在までに少なくとも32人が死亡、180人がケガをしたとされている。

 

信者らは治安部隊に対し投石を行い、テレビ局の中継車を襲い、一般車両数十台に火を放ったそうだ。

 

この教団はインド北部を活動の拠点にし、世界中で46の施設を運営しており、6000万人の信者を抱えるほどの巨大組織となっているため、今後さらに事態が深刻化することが懸念されているとか。

YouTube/Hakikat Entertainment Pvt Ltd

400人の信者に去勢を命じる、本人は否定

 

英メディアのBBCによればインドの連邦警察は2002年に、殺人とレイプの容疑でラヒーム・シン被告に対する捜査を行っていたという。

 

しかしその後もさまざまな疑惑が囁かれ、昨年には「神へ近づける」として400人の信者に対し去勢を命じ、その罪にも問われているそうだ。

 

もっともラヒーム・シン被告はこれを否定。過去の取材においても「100%間違っている」と主張していたとか。

 

映画に主演し、ステージで歌も披露

 

ラヒーム・シン被告がこの教団を率いるようになったのは23歳の時。しばしば派手でカラフルな衣装を身に付けステージに上がって歌などのパフォーマンスを行ってきたことから、今では「神聖なロックスター」と呼ばれているという。

YouTube/DeraSachaSaudaVEVO

彼は自らを「社会の変革者」と名乗り、清掃運動や献血キャンプなども開催。さらに2010年には性産業で働く女性と結婚させるため、1000人以上の信者との合同結婚式も行ったという。

YouTube/Hakikat Entertainment Pvt Ltd

さらにここ数年は自らが主演する映画も制作。これまでに3本の映画を作り、危険なスタントを自らこなしながら、エイリアンや幽霊と戦ったり、ゾウや悪党を倒したりする姿を観客に披露したそうだ。(了)

 

下は映画の予告編。

こちらはコンサートを開いた時の様子。

 

出典元:BBC:Who is Gurmeet Ram Rahim Singh?(8/25)

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