パリのテロ事件の実行犯か?ISISが犯人と思われる男の映像を公開
5月12日夜(日本時間13日未明)、パリで再びテロ事件が起きたが、その後ISISが犯人だと主張する男の映像をSNSで公開した。
アマク通信を通してツイッターで公開
その映像が公開されたのは5月13日、事件が起きた翌日にISISの広報組織、アマク通信を通してツイッター上に投稿されたと見られている。
ISISによれば映像に映っている男は、パリで起きたテロ事件の実行犯で、自分たちに忠誠を誓っているという。
男の名はKhamzat Azimov容疑者(20)。映像の中ではグレーのパーカーを頭から被り、スカーフで鼻や口を覆い隠している。
#France #Paris#Isis released the footage of the Paris terrorist's oath of allegiance (bay'ah) to Islamic State. pic.twitter.com/ORVjsmARwW
— Mr. Revinsky (@MrKyruer) May 13, 2018
欧米がテロ行為を行っていると主張
男は動画において、欧米の国々にいる“兄弟や姉妹”に対してフランス語で演説。「信仰心のない者の嘘に惑わされてはいけない」と呼びかけているそうだ。
さらにISISやイスラム教徒、そしてアラーの神に歯向かう欧米の国々が、テロ行為を行っていると非難。次のように述べている。
「お前らはイスラムの国々に爆弾を落とすことによって、テロ行為を始めた。フランスよ、お前らはイスラム教徒を殺害することによって、それを始めた。(略)もしお前らがそのような(テロ)行為を自分たちにやめさせたいのなら、政府に圧力をかけろ」
2010年にチェチェンからフランスへ渡る
Azimov容疑者はもともとチェチェン共和国で生まれたが、2010年に渡仏。その後、フランスの市民権を獲得したという。
そして今回の事件では容疑者がオペラ座近くの通りで「アラーは偉大なり!」と叫び、次々と通行人を刃物で刺していき、1人が死亡、4人がケガを負ったとされている。
その後、Azimov容疑者はフランスの警察に射殺された。
ISISの広報機関であるアマク通信は、事件直後から「実行したのはISの戦闘員である。対IS有志連合を標的にせよとの呼びかけに応えたものだ」と伝えていた。(了)
出典元:NYPost:ISIS releases footage of Paris attacker pledging allegiance(5/13)
出典元:news.com.au:Islamic State knifeman who went on deadly Paris rampage left chilling message(5/14)