台湾の総統官邸に日本刀を持った男が侵入未遂、憲兵を切りつける
台湾で日本刀を持った中国人の男が、憲兵にケガを負わせる事件が発生した。
官邸内に侵入しようと試みる
その事件が起きたのは8月18日午前10時15分、台北にある台湾総統の官邸(総統府)前とされている。
地元の警察によれば、男はLu(呂)という苗字で年齢は51歳。事件前に歴史博物館にある展示ケースのガラスをハンマーで壊し、中にあった日本刀を盗んだという。
その後、日本刀を持って総統府の建物内に侵入しようと試みたそうだ。
それを警備していた憲兵が阻止しようとした瞬間、男によって日本刀で肩から切りつけられ、刺されたとされている。
カバンの中に中国国旗を発見
憲兵はその後、病院へ運ばれ、Lu容疑者もその場で逮捕されたという。そして調べたところ、容疑者のバックパックには中国の国旗が入っていたそうだ。
まだ容疑者の意図や動機については明らかにされていないが、警察に対しては総統府に入ることで、自分の政治的な主張を表現したかったと語っているとか。
また負傷した憲兵は幸い命に別状はなく、現在容態も安定しているそうだ。
台湾のFeng Shih-kuan国防大臣によれば、当時官邸内ではスタッフや家族のためのイベントが催されていたという。
そのため取材に対し「これは警備が行動を起こしてくれたおかげです。もし男が日本刀を持って中に入っていたら、何が起きていたのか想像することもできません」と語っている。(了)
出典元:BBC:Samurai sword attack at Taiwan’s presidential palace(8/18)