生まれたばかりのヒナ、1000羽以上が捨てられているのが英で発見される
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イギリスで生まれて間もないニワトリのヒナが1000羽以上も捨てられているのが発見され、話題となっている。
●多くのヒナは元気、30羽は死亡か
英メディアのBBCによれば、ヒナが大量に見つかったのはイングランド東部のリンカンシャー、Crowlandという街の近くにある野原だという。
2月17日に動物愛護団体の所員が電話で呼び出され現場に向かったところ、約1500羽から1800羽の生まれて間もないヒナが群がっていたそうだ。
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多くのヒナは特に苦しんでいる様子ではなかったが、30羽はすでに死んだか、もしくは死につつある状態だったとされている。
英国動物虐待防止協会(RSPCA)の調査官、Justin Stubbs氏はBBCの取材に対し「このようなか弱いヒナを誰かが捨てるなんて、信じられません。弱ったヒナは眠らせて死なせなければなりません。彼らは厳しい気候にさらされて、文字通り死につつあるのです」と語った。
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●大量に捨てられているのは前代未聞
またRSPCAによれば、これまでもネズミやモルモット、ウサギなどが80匹、100匹と捨てられるのが目撃され、その度に引き受けてきたという。
しかし今回のように1800羽という大量のヒナが捨てられるのを見るのは初めてで、まさに前代未聞の出来事だとしている。
●捨てた人物は不明、調査は継続
発見されたヒナたちはその後、地域の住民たちの協力によって箱の中に入れられて保護され、また地元の畜産農家も生き残ったヒナを回収し、自分たちの施設へ送ったそうだ。
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しかし残念ながら、ヒナが近くの生産農家などによってこの場所へ運ばれたのか、それとも他の誰かによって捨てられたのかは分かっていない。
ただRSPCAは今後も畜産農家などと協力して、ヒナを捨てた人物を特定するため調査を続けるとしている。
出展元:BBC:About 1,800 ‘vulnerable’ day-old chicks dumped in field(2/18)