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豪の12歳の少年、山林火災が迫る中で犬を連れ、自動車を運転し脱出

豪の12歳の少年、山林火災が迫る中で犬を連れ、自動車を運転し脱出
Twitter/Dalwallinu Police

オーストラリア西部で火事の炎が迫る中、12歳の少年が自動車を運転し、脱出に成功した。

 

炎が迫る中、家に1人でいた少年

 

その少年とは、Luke Sturrock君(12)。12月15日、西オーストラリア州の都市、パースの北にあるMogumberの街には、山林火災の炎が急速に迫っていたという。

 

当時、Luke君の父親、Ivan Sturrockさんと兄は、迫っていた火事を消すために外に出ており、家にはLuke君しかいなかったそうだ。

 

父親たちは、Luke君に、もし火が家に近づいてきたら、4km離れたオレンジの木がある場所まで逃げろ、と指示していた。

 

ピックアップトラックを運転して避難

 

そして炎が自宅に接近してきた時、Luke君は飼っていたワンコを抱いて、兄のピックアップトラック「フォード・レンジャー」に乗り込み、走り始めたという。

 

それから約1時間後、消火活動を行っていた消防士が、偶然車を運転しているLuke君を発見。車を道路の片側へ寄らせたそうだ。

 

Bindoon森林火災消防団のCraig Spencerさんは、ABC Radio Perthの取材に対して、次のように語っている。

 

「彼はとても賢かった。ただ問題は、彼がどこへ行けばいいのか、分からなかったことだと思う。というのも辺りは煙だらけで、(先を)見るのも難しかった。だから私は、彼がおそらく少しパニックになっているんだと思いました。そして彼を見つけた時、道路の片側へ寄らせたのです」

 

7歳の頃から運転を教えていた

 

その後、消防士らは警察にLuke君を預け、警察は父親に連絡。2人は再会することができたという。

 

父親のIvanさんは取材に対して次のように語っている。

 

「私たちは、このような事態が起きた場合に備えて、息子が7歳の頃から運転を教えていました。私は彼をとても誇りに思います。彼は私たちに言われた通りのことを、正確に行ったのですから」

 

現在、オーストラリアでは西部や東部でも危険な山林火災への緊急警報が発令されており、西オーストラリアのパースの北部でも、消防隊はすでに6日間も火災を食い止めようと戦い続けているという。(了)

 

 

出典元:BBC:Australia bushfire: Boy, 12, drives pickup to flee with dog(12/16)

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