米で早くもクラゲに刺される人が続出、5日間で1200人も被害を受ける事態に
先々週、アメリカ南部で多くの人々が、早くもクラゲに刺される被害に遭ったとして、当局が注意を呼びかけている。
刺された人は、なんと1200人
その被害が多く報告されたのは、フロリダ州中央部のVolusia郡にあるビーチとされている。
ここでは6月9日から6月13日にかけて、なんと1200人がクラゲに刺されたという。
この被害によって命の危険にさらされた人はいなかったようだが、当局は海を訪れる人々に注意喚起をしているそうだ。
ピークを迎える時期ではない
ビーチのあるVolusia郡では、これまでクラゲに刺された人数の平均値をとっていないものの、この1200人という数は非常に多いとしている。
しかも先週の水温は例年通りで、今はクラゲの発生がピークを迎える時期ではないという。Volusia郡の広報官であるTamra Malphurs氏は、次のように語っている。
「クラゲは風や潮の流れの影響をそのまま受け、非常に多くなる場合があります。そのため逆に、刺されたという報告が1件もない週もあるのです。ただクラゲの群れが漂ってくれば、1日に100件ほどの被害が起きる場合があります」
また今回、1200件もの被害が報告されたのは、多くの人々がビーチを訪れ、海の中も非常に混雑していたからだと話す。
「より多くの人々が海に入ったこと、そして風や潮の流れが結びついたことで、今週(先週)クラゲによる『パーフェクト・ストーム(破滅的な災害・大げさな表現)』が起きたのです」
Malphurs氏によればクラゲに刺された場合は、海から上がり、刺された箇所をこすらず(逆に悪化するため)、ビネガー(食用酢)で患部を洗い流すのが、一般的な治療法だという。
このようなクラゲの大発生はここ20年、毎年起きており、普通の出来事になりつつあるが、科学者らは水温の上昇や農業排水、漁業、人工漁礁の影響も部分的にはあるだろうと指摘している。(了)
出典元:ABC News:How ‘perfect storm’ of jellyfish stung 1,200 Florida beach-goers within days: Local officials(6/14)
出典元:WREG:Jellyfish sting 1,200 people in Florida over four-day period(6/15)