ISISの女戦闘員が赤ん坊を抱えたまま自爆、偶然撮られていた直前の写真がショッキング
激しい戦闘が続くイラクのモスルで、民間人を装い自爆攻撃を行なった女の写真が撮影され、衝撃が広がっている。
起爆装置を持ち、赤ん坊とともに自爆
その写真を撮影したのはイラクのメディア「AL-Mawsleya TV」。そのカメラマンはイラク軍とISISとの戦闘の現場を取材し続けてきたという。
そして先日、ISISの支配地域から逃れてきたと思われた女の写真を撮影。そこには左腕に赤ちゃんを抱き、右手にバッグを持っている姿が捉えられていた。
しかしその女は黒い衣装の下に自爆用のベルトを巻き、右手のバッグには起爆装置が入っていたと見られている。
女はイラク軍のそばを通過する際に起爆を試みたが失敗。その後、イラク軍から少し離れた場所で、抱いていた赤ん坊と一緒に自爆したそうだ。
その結果、付近にいた住民と2人のイラク軍兵士がケガを負ったという。
現場で目撃していたカメラマンは、その後偶然自分が女の写真を捉えていたことに気づいたとしている。
2週間で20人以上の女が自爆攻撃
現在、ISISはモスルの旧市街の狭いエリアに追い詰められているが、女性による自爆攻撃を頻繁に行うようになったそうだ。
実際にこの2週間で20人以上の女が、ISISの支配地域から逃れるふりをしながら自爆を行なったとされている。
これまでは爆発物を持っていないかを確認するため、逃げてきた男性の住民には服を脱ぐよう要請することもあったようだが、イラクの保守的な文化においては女性に対し服を上げるよう求めることは難しく、女による自爆攻撃を防ぐのは容易ではないとか。
戦闘員と結婚した「ジハード戦士の花嫁」
自爆攻撃を行う女たちは、いわゆる「ジハード戦士の花嫁」と呼ばれており、ISISの戦闘員と結婚した者とみられ、通常は自宅で大人しく子供の世話をしているそうだ。
しかし英紙Telegraphが地元で取材したところによれば、ISISの女戦闘員は野蛮で、住民の多くは男の戦闘員よりも彼女らの方を恐れているという。
実際、女たちは時には風紀委員として働き、同地域に住む女性らに厳格な服装規定を守るよう促しており、これまで多くの人々がわずかな違反でもムチで打たれてきたとされている。
しかも劣勢に立たされている現在、ISISは自らの子供ですら人間の盾として利用し続け、多くの「花嫁」が男と同じように戦闘へ参加することを望んでいるそうだ。
現在、モスルでの戦闘は最終局面を迎えており、先日も支配地域から逃れようとしたISISの戦闘員35人が殺害され、6人がその場で拘束されたという。(了)
出典元:The Telegraph:Chilling picture shows female Isil fighter holding child moments before detonating suicide vest(7/8)