伊のメローニ首相、偽のポルノ動画を投稿され、損害賠償を求め提訴
イタリアのジョルジャ・メローニ首相は、自身のディープ・フェイク・ポルノ動画がネットに投稿されたことを受け、裁判所に提訴した。
米のポルノ・サイトに投稿
メローニ首相のディープ・フェイク・ポルノ動画がネットに出回ったのは、彼女が首相になる2022年以前とされている。
これらの動画は、アメリカのポルノ・ウェブサイトに投稿され、数カ月間にわたって「何百万回も」視聴されたという。
このためメローニ首相は、デイープ・フェイク動画を作った人物らに対し、10万ユーロ(約1600万円)の損害賠償を求め、裁判所に訴えを起こした。
名誉棄損の罪で起訴
警察によれば、その動画を作成したのは、40歳の男性と、その父親(73歳)とされ、動画の投稿に使用された携帯端末を追跡すすることで、身元を特定できたという。
2人は名誉棄損の罪で起訴されており、現在取り調べを受けている。イタリアの法律では、一部の名誉棄損事件は刑事事件として扱われる場合があり、有罪になれば拘留刑を科される可能性もあるそうだ。
今回、メローニ首相は裁判所へ訴えを起こしたが、彼女の弁護団は、損害賠償請求が認められれば、同様に男性からの暴力の被害者となった女性を支援する基金に、この10万ユーロ(約1600万円)を寄付すると発表した。
メローニ首相の弁護士であるマリア・ジュリア・マロンジュ氏は、「この金額は象徴的であり、賠償要求はこの種の被害者である女性たちに、告発を恐れるな、というメッセージを送ることを目的としている」と述べている。(了)
出典元:BBC:Giorgia Meloni: Italian PM seeks damages over deepfake porn videos(3/20)