サウジアラビアで非常警報を発令、大雨により道路が冠水
オマーンやドバイに続き、今度はサウジアラビアが大雨に見舞われ、道路が冠水する事態となった。
広い範囲に非常警報を発令
サウジアラビアでは先週末から今週の初めにかけて雨が降り続き、国立気象センターは5月1日、中部のQassim州や東部のペルシャ湾岸エリア、首都のリヤド、紅海に面したメディナ州などに、気象に関する非常警報を発令した。
サウジアラビアの国立気象センターは「強風を伴う大雨、視界不良、雹、集中豪雨、落雷」に警戒を呼び掛けたという。
特に被害が大きかったのが中部のQassim州で、洪水や鉄砲水が発生し、道路が冠水したという。SNSにも道路に水が溢れ、車が浸かりながら走行していく様子が映っていた。下はメディナやリヤドの様子。
Flash floods have disrupted life in parts of Saudi Arabia, inundating roads in Riyadh and the Medina province. pic.twitter.com/Qd5Qy5SCr9
— DW News (@dwnews) May 1, 2024
Conditions this past monday due to heavy rainfall in Al Salam Street, Medina, Saudi Arabia 🇸🇦
▪︎ 29 April 2024 ▪︎#floods #flooding #SaudiArabia #Medina
🎥 @N_9kApic.twitter.com/OEOdE5Esy3— DISASTER TRACKER (@DisasterTrackHQ) May 1, 2024
学校の授業はオンラインへ移行
この大雨により、東部の州とリヤドの学校では、対面授業が中止となり、オンラインへ移行したという。
またメディナの教育局は、電気や空調設備を修理し、学校から溜まった水を除去するメンテナンス作業員の写真を、SNSの「X」に投稿している。
ただリヤドでは、道路にいくらか水が溜まったものの、交通に大きな混乱はなかったそうだ。
サウジアラビアでは、特に冬季に暴風雨や洪水が起こることは前代未聞であり、都市部では排水施設が整っていないこともあり、被害が大きくなる場合があるという。
実際、紅海沿岸の港湾都市、ジェッダではこうした問題が毎年起きており、住民は長い間、インフラの貧弱さを非難してきたそうだ。2009年には洪水により、市内で123人が死亡したと言われている。(了)
出典元」News18:Watch | Flash Floods Disrupt Life In Saudi Arabia, Schools Closed In Multiple Regions(5/1)