拘留されたパレスチナ人を、集団レイプしたイスラエル兵5人が釈放へ
イスラエル軍の施設に収容されたパレスチナ人が性的虐待を受けた問題で、イスラエル軍の兵士5人が釈放される見込みとなった。
「囚人を強姦する権利」を求めて抗議
イスラエル南部にあるSde Teiman基地には、ガザ地区で捕らえられたパレスチナ人の男性らが収容されていたが、彼らを集団レイプしたとして、7月29日には10人のイスラエル兵が拘束された。
レイプした当時の映像は監視カメラによって撮影されており、それらはイスラエルのメディアでも取り上げられて、物議を醸したという。
BREAKING: CCTV footage of Israeli soldiers gang-raping a Palestinian hostage at Sde Teiman published by Israel’s Ch12
The soldiers put up their riot shields to hide their actions from the camera. pic.twitter.com/QwGiEaPQQM
— Richard Medhurst (@richimedhurst) August 7, 2024
その後、疑惑のイスラエル兵らは、兵士らしからぬ行為を行い、強姦や悪質な状況下での身体的危害を加えた容疑で、裁判にかけられた。
しかし同時に、Sde Teiman基地や軍事法廷には、レイプをした兵士の拘束に抗議する極右のイスラエル人らが集まり、施設内に侵入しようと試み、基地の兵士らと小競り合いが起きた。
これらの抗議には国会議員や政府の大臣らも参加し、彼らは「囚人を強姦する権利」を求めて集会を開き、拘束されたイスラエル兵の釈放を要求したという。
Les psychopathes israéliens prennent d’assaut le tribunal militaire israélien pour protester contre la détention de soldats israéliens faisant l’objet d’une enquête pour torture et abus sexuels sur des détenus palestiniens au centre de détention de Sde Teiman. pic.twitter.com/uRAUz5MKEs
— KH (@HINDK) July 29, 2024
そんな中、8月13日には、疑惑のイスラエル兵のうち5人が、自宅軟禁から解放される見込みとなった。
過去24時間で32人が死亡
一方、ガザ地区ではイスラエル軍による攻撃が行われ、8月13日には過去24時間で、32人のパレスチナ人が殺害された。
特にガザ地区中部のブレイジ難民キャンプや、Deir el-Balahの町では、イスラエル軍による激しい空爆が行われ、数人の子供を含む7人のパレスチナ人が殺害されたという。
ガザ地区の保健当局は13日、昨年の10月以来、合計で3万9929人のパレスチナ人が死亡し、9万2240人が負傷したと明らかにした。
一方、アメリカ国務省は8月13日、イスラエルに対し、200億ドル以上相当の武器と軍事装備品の売却を承認したという。(了)
出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: New evacuation orders for Khan Younis(8/13)
出典元:AP:Probe of soldiers over alleged sexual abuse fuels tension between Israeli military and hard-liners(7/31)