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南シナ海で、フィリピンと中国の船が衝突、お互いに非難

南シナ海で、フィリピンと中国の船が衝突、お互いに非難
X_Mara Cepeda

南シナ海の係争中の海域で8月19日、フィリピンと中国の船が衝突し、両国が互いを非難している。

 

中国はフィリピン側を非難

 

中国国営の新華社通信によれば、この船の衝突が起きたのは、8月19日の午前3時24分(現地時間)で、場所はスプラトリー諸島(南沙諸島)のサビナ礁だという。

 

中国海警局の報道官は、フィリピンの沿岸警備隊の船が、この浅瀬に不法に侵入したため、法律に従い対処したとし、「フィリピン船が非専門的で危険な行動をとったため、衝突に至った」と非難した。

 

国営放送局「CCTV」が共有した映像には、フィリピン側の1隻の船が、中国船の左舷に衝突した後、そのまま去っていく様子が映っていた。

 

また別の15秒の映像では、中国船がフィリピン船の後部に接触する様子が映っており、キャプションには「フィリピン船が、突然方向転換し、衝突を引き起こした」と書かれていた。

 

フィリピン側は2隻が損傷

 

一方、フィリピン側は中国を非難。フィリピン国家安全保障会議のジョナサン・マラヤ事務局長は、フィリピンの「BRPケープ・エンガノ」号の右舷に13センチの穴が開いたのは、「中国海警局の船舶による攻撃的な行動が、衝突を引き起こしたためだ」と述べた。

 

またマラヤ氏は、2隻目のフィリピン沿岸警備隊の船舶「BRPバガカイ」号が、約15分後に中国沿岸警備隊の船舶に「2度衝突」され、「軽微な構造的損傷」を受けたと非難した。下はフィリピン側の船が損傷した様子。

 

 

しかしフィリピン人の乗組員にケガはなく、その後も、スプラトリー諸島のフィリピンが駐留する島々への補給任務を続行したという。

 

フィリピンと中国側はここ数カ月、同礁周辺に沿岸警備隊の船を配備しており、フィリピン側は中国がそこに人工島を建設しようとしていると懸念している。(了)

 

出典元:The Guardian:Chinese and Philippine ships collide near disputed Sabina Shoal in South China Sea(8/19)

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