フランスのシナゴーグで爆発、警察がテロ関連の事件として容疑者を逮捕
フランスにある、ユダヤ人礼拝所「シナゴーグ」の前で爆発が起き、警察が捜査を進め、容疑者を逮捕した。
車が放火され、爆発
この事件が起きたのは8月24日、場所はフランス南部のモンペリエ東にある、地中海リゾート地「ラ・グランド・モット」とされている。
その町にある「ベス・ヤアコブ・シナゴーグ」の前に停車していた車が放火され、午前8時30分頃(現地時間)に爆発。シナゴーグの建物のドアも放火されたという。
フランス警察は、「テロ組織が関与した殺人未遂事件」として、捜査を開始。24日にはフランス南部のニームで、容疑者である30代のアルジェリア国籍の男を逮捕した。
Un hombre que llevaba una kefia (el pañuelo con el que se tapa la cara) y una bandera palestina sería el autor del atentado contra una sinagoga en Le Grand-Motte, Francia.
Un policía fue herido en este hecho. pic.twitter.com/eMmMnWCHpI
— Rodrigo Gonzales (@RodiGonzales007) August 24, 2024
1台にはガソリンのボトル
シナゴーグの前に駐車されていた2台の車のうち、1台にはガソリンのボトルが積まれていたという。
また監視カメラには、爆発の数分前に、車から立ち去る人物の姿が映っていたそうだ。
この爆発で1人の警官が負傷し、その後病院へ搬送されたが、命に別状はない。また爆発当時、シナゴーグ内にいたラビを含む5人も、負傷を免れたという。
フランスのマクロン大統領は、この事件を「テロ行為」だと断言。「犯人を見つけるためにあらゆる手段を講じている。反ユダヤ主義との戦いは絶え間ない戦いだ」と述べた。
ジェラール・ダルマナン内務大臣代行は、県知事宛ての書簡で、ユダヤ教の礼拝所の周囲で即時に警備を強化すること、またシナゴーグやユダヤ教の学校に出入りする人々を保護し、厳しく警戒するよう求めた。
昨年の10月以来、フランスでは反ユダヤ的行為が急増しており、2023年には反ユダヤ主義の事件が前年の4倍に達し、1676件報告されているという。(了)
出典元:The Guardian:Explosion outside synagogue in southern France leaves police officer injured(8/24)