トルコで市民が2人の米海兵隊員を襲撃、イスラエル支援への抗議
トルコで先日、2人のアメリカ兵が多数の市民により襲撃され、その動画がSNSでも拡散している。
頭に袋をかぶせられる海兵隊員
この事件が起きたのは9月2日、場所はトルコ西部のイズミル市とされている。
当時、アメリカの海兵隊員の2人は自由行動中だったが、多数の男たちに突然、押さえつけられ、暴行を受けたという。
実際に撮影された動画にも、1人の海兵隊員が後ろから頭に袋をかぶせられ、もう1人が「助けて!」と何度も叫ぶ様子が映っていた。その様子がこちら。
“Killer Israel! Killer USA!”
Detained members of a Turkish nationalist group who assaulted two US military personnel, claim it was a protest against US support for Israel’s war on Gaza. pic.twitter.com/n9qVMccYgl
— Al Jazeera English (@AJEnglish) September 3, 2024
極右団体のメンバー15人を逮捕
この時、トルコの男たちは「ヤンキーは帰れ!」「殺人者、イスラエル!」「殺人者、アメリカ!」と叫んでいたそうだ。
やがて別の海兵隊員が2人を助け出し、その後、彼らは強襲揚陸艦「ワスプ」に戻ったという。
そして、その日のうちに米兵に暴行したとして15人が逮捕された。彼らは愛国党(国会に議席を持たない民族主義的な小さな政党)と連携する、「トルコ青年同盟」のメンバーとされている。
「トルコ青年同盟」は、今回の襲撃が、イスラエルを支援しているアメリカへの抗議だとしており、投稿した動画にも「多くのパレスチナ人と兵士らの血で両手が染まったアメリカ兵に、我が国を汚染させるわけにはいかない」と書きこんでいた。
アメリカの強襲揚陸艦「ワスプ」が9月1日にイズミル市へ寄港した後にも、トルコ市民による抗議デモが起き、多くの人々が「ヤンキーは帰れ!」と声を挙げたという。
強襲揚陸艦「ワスプ」は、地中海でトルコの強襲揚陸艦との共同訓練を行った後、イズミル市へ寄港したそうだ。
出典元:AP:Turkey detains 15 members of anti-American youth group for assaulting 2 US servicemen(9/3)