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日本を旅行していた米大学生が逮捕、8カ月経った現在も東京拘置所に勾留される

日本を旅行していた米大学生が逮捕、8カ月経った現在も東京拘置所に勾留される
東京拘置所 by wikipedia

昨年5月、日本を旅行で訪れていた米国人大学生が起こした事件をご存知だろうか。

 

飲みに出掛けたバーの照明器具を破損したとして店が警察に連絡、駆けつけた警官ともみ合いとなり、公務執行妨害で逮捕されたというものだ。

 

それから8カ月経った現在も、大学生は東京拘置所に勾留されており、家族や友人らが身を案じる事態となっている。

 

数日間の旅行先で起こった事件

 

米国カリフォルニア州の大学に通うJulian Adameさん(22)は、数カ月インドネシアのバリ島に滞在し、宗教についての調査を行っていた。

 

バリ島での調査を終えたJulianさんは、友人に会いにタイへ行く約束をしていたが、その前に数日だけ日本を訪れることを計画する。そして昨年の5月に来日したそうだ。

 

一方、タイで約束の日に姿を現さないことを心配した友人のKate Emmonsさんは、海外の大使館から連絡を受け、Julianさんが日本で逮捕されたことを知ったのだという。

 

泥酔した挙句に犯した罪

 

Kateさんによると、Julianさんは5月22日、宿で知り合った人々と飲みに出掛けたそうだ。

 

アルコールと旅行中ということが彼の気を大きくさせたのか、Julianさんは泥酔してしまったという。そして、警官に起こされるまで眠ってしまっていたのだ。

 

その時、一緒に飲みに出掛けた仲間は既に姿を消していたという。

 

そこで警官から、Julianさんが約10万円相当の照明器具を破損したということを聞かされ、パスポートを提示するよう求められたのだそうだ。

 

「彼は仲間から見捨てられたんです。」と、Kateさんは語気を強めて言う。

 

本物の警官と信じず、協力を拒んだ結果

 

しかし、東京では暴力団関係者が警官になりすまし、外国人旅行客を恐喝するという事例を聞いていたJulianさんは、彼らを本物の警官だと信じず、協力を拒んだそうだ。

 

そうすると警察はJulianさんを車に乗せ宿泊先に向かい、彼のパスポートを押収したという。

 

警察はその後Julianさんに手錠をはめようとした。日本語の話せないJulianさんはパニックに陥り抵抗し、もみ合いになったそうだ。そしてその際に一人の警官の顎をかすってしまった。

 

そうしてJulianさんは、公務執行妨害で逮捕されたのだという。

 

拘置所で面会するも、英語の使用禁止

 

Kateさんはその後、Julianさんに面会する為に日本を訪れた。

 

しかし、会話は記録を取る必要があるという理由から、2人は英語で話すことを認められなかったのだという。

 

「私たちは日本語が話せません。なので会っても会話をすることができませんでした。」

 

「彼が部屋に連れてこられ、手錠を外された後、私たちはお互い見つめ合って泣きました。」

 

現在、2人は手紙のやり取りを続けているそうだ。Julianさんは家族が恋しく、早く家に帰りたがっているという。

 

言葉が妨げとなり進まぬ捜査手続き

 

Kateさん曰く、防犯カメラの翻訳を1回のみならず2回も行い、それに1カ月を要す等、言葉の違いから生じる様々な煩雑さが、手続きをより停滞させているのだという。

 

最近になってJulianさんは、手続きを迅速に進めるため、罪を認めようと考えているそうだ。

 

今回の事件について、米国当局は次のように声明を発表している。

 

「海外にいる米国市民の安全と保安は、我々の最重要事項の一つです。Julian Adame氏に対し、全ての適切な援助を提供しています。領事館員はAdame氏の家族や友人と連絡を取り合い、定期的に東京拘置所へ向かい、彼を訪問しています。」

 

もし私たちが言葉の通じない海外で逮捕されたとしたらと考えると、Julianさんの心細さは計り知れないと想像できる。

 

自業自得といえばそれまでだが、起訴されるのか不起訴となるのか、それがいつなのかも分からないという現在の状況は酷だろう。

 

一刻も早く処遇が決定されるのを願うばかりだ。(了)

 

 

出典元:Independent:US student who broke lamp on Tokyo night out still in jail nine months later (1/28)

出典元:abc10:Sacramento college student detained in Japan since May 2018 (1/24)

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