ニューヨークで4歳の少年が児童虐待に遭い、自宅で餓死
アメリカのニューヨーク市で先日、4歳の少年が死亡し、その後両親が逮捕・起訴された。
1歳児ほどの体重しかなかった
その4歳の少年とは、ニューヨーク市のハーレムに住んでいたジャーメイク・モドリン君だ。
彼は10月14日の朝、救急に通報があったのち、自宅で餓死しているのが確認された。発見された時、ジャーメイク君の体重は、19ポンド(8.6kg)、1歳児ほどの体重しかなかったという。
しかも頭の毛は薄くなり、体は糞便で汚れ、顔には長期的な栄養失調の兆候を示すように、毛が生えていたそうだ。
また5歳、6歳、7歳の3人の兄姉も、重度の栄養失調で入院したという。その後、彼らの両親は第2級過失致死罪で起訴され、有罪になれば最長15年の刑に服することになるという。
A 4-Year-Old Starved to Death at Home. How Were the Signs Missed?
Jahmeik Modlin was found emaciated in a Harlem apartment stocked with food. His family’s child-welfare case had been closed two years before.https://t.co/a4EONVBJAw
— Janelle Fiona Griffith (@janellefiona) October 24, 2024
嘔吐を繰り返し、吐いたものを食べる
母親のニタヴィア・ラグズデール被告(26)によれば、ジャーメイク君は数週間にわたって嘔吐を繰り返し、吐いたものを食べていたという。
また父親のラロン・モドリン被告(25)は、ビデオゲームや携帯電話で忙しかったため、息子が消耗していることに気づかなかったと語っているそうだ。
しかし子供たちが住んでいた6階の部屋では、彼らが利用できないようにするため、冷蔵庫の扉が壁の方を向いており、食べ物が保管されていた戸棚には、鍵もかかっていたという。
母親は助けを求めていた
実は、この家族は2019年から、児童福祉機関である「児童福祉局」の監視対象になっていたという。
しかし「児童福祉局」の記録を見た関係者は、2022年には子供たちが虐待を受けていないと判断され、監視対象から外されたと語っている。
またこの家族の代理人を務める、ケビン・マッコール氏によると、母親のラグズデール被告は2022年にも支援を要請しており、ケースワーカーに自分が家庭内暴力の被害者だと告げ、モドリン被告から自由になるのを助けて欲しいと懇願していたという。
しかし結局、誰も対応をしてくれなかったそうだ。
「児童福祉局」は、この事件について「徹底的な調査」を実施し、「結果を、透明性をもって公表する」と述べている。(了)
出典元:New York Times:A 4-Year-Old Starved to Death at Home. How Were the Signs Missed?(10/23)