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ロシア軍の艦船がドイツ軍のヘリコプターに信号弾を発射、バルト海で緊張が高まる

ロシア軍の艦船がドイツ軍のヘリコプターに信号弾を発射、バルト海で緊張が高まる
flickr_7th Army Training Command

ロシア軍の艦船が先日、ドイツ軍のヘリコプターに信号弾を発射したことが確認された。

 

ドイツの外相もこの事実を認める

 

ドイツ・メディアによれば、ロシア軍の艦船は、バルト海で偵察任務中だったドイツ軍のヘリコプターに信号弾を発砲したという。

 

信号弾の使用は緊急時にのみ許可されており、通常警告弾として使われる。

 

ドイツのアンナレーナ・ベアボック外相は、ベルギーのブリュッセルで開かれたNATO会合の合間に、この事件について言及。ドイツ軍のヘリコプターに、信号弾が発射されたことを認めた。

 

しかしベアボック外相はそれ以上、詳しく語っておらず、ただSNSの「X」において「プーチンは、ハイブリッド攻撃で我々の平和秩序を攻撃している」と投稿。さらにバルト海に敷設された、パイプラインと通信ケーブルの監視を強化すると明らかにした。

 

バルト海の通信ケーブルが損傷

 

先月、フィンランドとドイツ、スウェーデンとリトアニアを結ぶ、バルト海の通信ケーブル2本が1日も経たないうちに損傷。ドイツのボリス・ピストリウス国防相は、ドイツとフィンランド間の通信ケーブルが切断されたことを、「破壊行為」と宣言した。

 

ピストリウス国防相は、この攻撃の背後に「ハイブリッド攻撃を行う者がいる」と示唆したが、同時に攻撃の理由は分かっていないとも述べたという。

 

先週、スウェーデンとドイツ、リトアニアは、当時損傷したケーブルの近くにいた中国の船舶「伊鵬3号」が、錨を長距離引きずっていたのではないかと疑い、調査を開始した。

 

ハイブリッド攻撃とは、サイバー攻撃やインフラ破壊、偽情報など、非伝統的かつ多様な手段を通じて、国家を不安定化させることを目的とした活動を指す。

 

この攻撃の多くは、直接的な軍事紛争を引き起こすことなく、国家を弱体化させることを目的としており、EUやNATO事務総長は、ロシアが西側諸国に対するハイブリッド攻撃を強化していると考えている。(了)

 

出典元:euronews:Baltic Sea: Russian ship fires signalling ammunition at German army helicopter(12/4)

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