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ミャンマーの大地震で1644人が死亡、3408人が負傷

ミャンマーの大地震で1644人が死亡、3408人が負傷
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3月28日、ミャンマーの中部で大地震が起き、現在も犠牲者の数が増え続けている。

 

まだ139人が行方不明

 

ミャンマーの軍事政権が29日に発表した内容によれば、M7.7の地震でこれまでに1644人が死亡、3408人が負傷したという。

 

またミャンマーでは多数の家屋などが倒壊し、依然として、少なくとも139人が行方不明になっているそうだ。

 

この地震は中部の都市、マンダレー近郊を震源として28日午後に発生したが、その後もM6.4などの余震も続き、道路がゆがみ、橋が崩落し、ダムが決壊した。

 

高速道路も損傷し、救助活動に支障

 

首都のネピドーでは土曜日、作業員らが損壊した道路の修復作業を行ったが、市内の大半で電気、電話、インターネットのサービスが停止したままだったという。

 

震源地に近いマンダレーでは29日、地震発生から30時間後、救助隊が倒壊したアパートから女性を救出したそうだ。

 

その女性はPhyu Lay Khaingさん(30歳)とされ、救助隊員らによってコンドミニアムから運び出され、夫のYe Aung氏に付き添われて、ストレッチャーで病院に搬送されたという。

 

 

またヤンゴンも含め、供給インフラと通信塔が深刻な被害を受け、電気と水道の供給が中断。固定電話や携帯電話、インターネットの接続も不安定なままとなっている

 

ヤンゴンとネピドー、そしてマンダレーを結ぶ高速道路も、ひび割れや路面の歪みなどの被害を受け、通行停止となり、バスの運行も止まっているという。

 

国連人道問題調整事務所は、このようなインフラ被害により、ミャンマーで人道的救助活動が妨げられていると指摘した。

 

地震後も軍事政権側が空爆

 

そんな中、ミャンマーの軍事政権は、地震後も民主派勢力への空爆を続けている。

 

BBCによれば、地震が起きた数時間後の現地時間15時30分頃、軍事政権が北部シャン州の町、Naungchoへ空爆を行い、7人が死亡したという。

 

また民主派勢力も、地震の震源地である北西部ザガイン地域のChang-U郡で、空爆があったと報告している。

 

タイ国境付近の地域でも、空爆があったとの報告があるそうだ。

 

国連特別報告者のトム・アンドリュース氏はBBCに対し、「地震後、人々を救おうとしている時に、ミャンマー軍が爆弾を投下し続けているのは、まったく信じられない」と語り、約4年前にクーデターで権力を掌握した軍事政権に対し、すべての軍事作戦を停止するよう求めた。

 

バンコクでも行方不明者の捜索が続く

 

この地震の影響を受けたタイの首都、バンコクでも建設中の建物が倒壊し、さらに6人が遺体で発見されたという。

 

またこれまでに26人が負傷、47人が行方不明となっており、現場には重機なども投入されたが、生存者が発見されるとの期待が薄れつつあるそうだ。

 

タイでは、国内の各県で地震の揺れが感じられ、チェンマイを含む北部の多くの地域で住宅や病院、寺院の被害が報告されたが、死傷者が出ているのはバンコクのみとされている。(了)

 

出典元:The Guardian:Myanmar earthquake death toll rises to 1,644 amid race to find survivors – live(3/29)

出典元:BBC:Myanmar junta continues air strikes after devastating earthquake(3/29)

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