ジップラインで遊んでいた観光客、眼下で発生したテロ襲撃事件を笑顔で撮影してしまう

イスラム主義武装勢力による反乱がいまだに続いているインド·カシミール地方。そこで先月22日、民間人を標的とした大規模なテロ襲撃事件が勃発。
現場上空のジップラインにぶら下がっていた観光客が、そうとは知らずに撮影していた。
観光客が集まる草原での惨劇
動画を撮影した男性Rishi Bhattさんは、その日、アナントナーグ県のパハルガム町から約7kmにあるバイサラン渓谷に遊びに来ていた。そこには広い草原があり、観光客に人気のスポットになっている。
Bhattさんは、草原の上空に張り渡されたワイヤーロープを滑車で滑り降りるジップラインに挑戦。その様子を、自撮り棒を使って自撮りしたのだが、地上ではテロ襲撃が始まったところだった。
下にあるのはXでシェアされている動画。青いヘルメットを被り、サングラスをかけたBhattさんは、笑顔でジップラインを開始する。すでに銃声が聴えているが、彼は気づいていない。その後ジップラインの終わり近くで、銃撃犯の銃弾を受けたと見られる観光客(赤丸で囲まれた人)が倒れる様子が映っている。
In Video, Unaware Tourist On Zipline Captures Pahalgam Terror Attack
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— NDTV (@ndtv) April 28, 2025
Unaware Tourist On Zipline Captures Pahalgam Terror Attack
A tourist who was on a zipline ride during a trip to Jammu & Kashmir’s Pahalgam last week inadvertently captured the terrorist attack that left 26 civilians dead. #PahalgamTerroristAttack pic.twitter.com/KAbmBZhtbN
— Madhuri Adnal (@madhuriadnal) April 28, 2025
少なくとも26人が死亡
この襲撃事件は、インドでは2008年ムンバイ同時多発テロ以来最悪の規模であり、少なくとも26人の観光客が死亡、20名以上が負傷したと報じられている。
また、銃撃犯は5人で、M4カービンとAK-47を携行し、軍服風の服装をしていたとのこと。
襲撃後、反政府グループであるレジスタンス·フロント (TRF) が犯行声明を出した。
このグループは、インドがカシミールの特別自治権を剥奪した後の2019年にカシミールで設立され、カシミールの民族主義に焦点を当てることを目指している。
襲撃の主要な動機としては、非カシミール人の大規模な入植が挙げられている。非カシミール人の人口を減らすのが目的だったらしい。(了)
出典元:NDTV:In Video, Unaware Tourist On Zipline Captures Pahalgam Terror Attack(4/29)
出典元:Wikipedia/2025年パハルガムテロ事件