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武器で姉を守った12歳少女が逮捕。成人男女が起訴され事件に新展開

武器で姉を守った12歳少女が逮捕。成人男女が起訴され事件に新展開
LeoKearse/X

先月末にSNSで拡散された、“移民から襲われ、身を守るために刃物を取り出した少女”の動画。事件はその後、少女が逮捕という展開を迎え、真相は謎に包まれていた。しかし先週、スコットランド警察が成人男女2名を起訴し、再び注目を集めている。

 

「襲われかけて刃物を出した少女が逮捕された!」と拡散 真偽は不明

大手メディアは控えめな報道

 

BBCなどの大手メディアは、男女2人がなぜ起訴されたのかについては報じていない。スコットランド警察は、この事件について「広範な調査を行った」と述べ、SNS上で誤情報を拡散しないよう繰り返し呼びかけている。

 

また、逮捕された12歳の少女が、スコットランド児童報告管理局および検察官に送致される予定であることも報じられている。

 

家族の訴えとされるもの

 

報道の情報が限られている中、逮捕された12歳の少女の母親らは、GiveSendGoでクラウドファンディングを開始。事件の認知拡大や法的支援費用を目的にしているものと思われる。それによると少女が刃物を取り出した理由としては、13歳の姉を守るためだったとされている。

 

母親らの主張は以下の通りだ。

 

3人の少女が地元を歩いていた際、2人の男女に性的な発言を浴びせられ、少女たちが「放っておいて、どこかへ行って」と言ったところ、成人女性が13歳の少女に襲い掛かり、髪をつかんで地面に引き倒された。その後、男女は地面に倒れたルビーの頭部を蹴りつけたという。その光景を見た、12歳の少女が斧とナイフを取り出し、襲撃者たちを追い払った。

 

この2人の男女は、「ジプシー・ギャングスター」と呼ばれるブルガリア移民の男性とその姉だとされている。

 

さらに、襲撃者とされている男性が撮影した映像が拡散されたが、それ以前の出来事を記録した監視カメラ映像について、家族は「スコットランド警察が紛失したと説明している」と主張している。

 

13歳の少女はこの暴行の後、重度の脳震盪とテニスボールほどの大きさの頭の腫れ、さらに多数の打撲傷を負い、入院したとのこと。その内容が記された退院サマリー(入院先の病院が主治医などに宛てて発行する医療情報の要約)も公開されている。

 

 

これらの主張が本当に家族によるものなのかを含めて、どこまで正しいのかは不明だが、イギリスの抱えている移民問題について考えさせられる出来事だ。(了)

 

参考:BBC「Man and woman charged after girl’s weapons arrest」(9/5)

参考:GiveSendGo「Justice for Lola and Ruby

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