中国の宇宙船に物体が衝突、宇宙飛行士3名が地球へ帰還できず

先日、中国の宇宙船に何らかの物体が衝突し、その影響で、3名の宇宙飛行士が宇宙ステーションに取り残されることになった。
11月5日に地球へ帰還予定
その宇宙飛行士とは、陳冬さん、陳中瑞さん、王傑さんだ。
彼らは今年4月、有人宇宙船「神舟20号」で打ち上げられ、その後、「天宮宇宙ステーション」に到着。当初は、11月5日に地球へ帰還する予定だったという。
しかし「神舟20号」に小さな宇宙デブリが衝突した疑いがあり、彼らの予定されていた帰還は中止となり、宇宙ステーションに取り残されてしまった。
中国の宇宙機関も先日、「宇宙飛行士の安全と健康、そしてミッションの成功を確保するため、当初11月5日に予定されていた神舟20号の帰還ミッションは、延期されることが決定されました」と発表した。
【神舟二十號航天員乘組確定】
據報道,執行 #神舟二十號 載人飛行任務的 #航天員 乘組由陳冬、陳中瑞、王傑3名航天員組成;其中,陳冬擔任指令長。#航空航天 pic.twitter.com/O6tMQyazUE— 中國日報亞太 (@Chinadaily_CH) April 23, 2025
衝突の分析とリスク評価を実施
10月31日に地球から打ち上げられた宇宙飛行士らは、すでに「天宮」に到着しているため、現在宇宙ステーションには2つのチームが存在し、物体の衝突の分析とリスク評価を行っているそうだ。
有人宇宙船「神舟20号」には、宇宙デブリ(宇宙ゴミ)が衝突したと疑われているが、中国の宇宙機関は、「神舟20号」が飛行中にデブリに衝突したのか、または「天宮」へのドッキング中に衝突したのかを明らかにしていない。
もし「神舟20号」が修理不能な状態のままである場合、取り残された乗組員を地球に帰還させるために、「神舟21号」の使用が考えられているという。
また両方の宇宙船が損傷していた場合、予備の「神舟」が送られる予定となっている。
アメリカの宇宙監視ネットワーク(SSN)によれば、衛星とその破片が密集するこの宇宙空間には、1~10cmの物体(宇宙ゴミ)が20万個以上、10cmを超える物体が数万個存在する可能性があるという。
国連は昨年、軌道上の破片を追跡し、それらを管理するための国際的な枠組みを構築するために、緊急の行動が必要だと警告していた。(了)
出典元:INDEPENDENT:Astronauts stranded in space after their return capsule is struck by mystery object in orbit(11/6)

























