パリの街でセクハラを受けた女性が動画を公開、その映像がショッキング
日常的に街で行われているセクシャル・ハラスメントの被害を訴えるため、ある女性が動画を投稿し、欧米の複数のメディアで取り上げられた。
突然、男から殴られる場面も
その女性とは、フランス人女性のMarie Laguerreさん(22)。彼女は7月24日にパリの通りで男からセクシャル・ハラスメントを受けたという。
その後、彼女は当時の動画を自身のフェイスブックに投稿。するとたちまち拡散され、多くの人々に注目されたそうだ。
しかも動画には、単に嫌がらせを受けるだけではなく、突然男から殴られる様子も映っていた。
「このようなことは毎日起きています」
Laguerreさんはフェイスブックにおいて、当時の様子を次のように語っている。
「昨夜、私はパリにある自宅へ戻ろうとしていました。その時、ある男とすれ違いました。男は私に、言葉で性的な嫌がらせを行ったのです」
「このようなことは、この男が初めてではありません。でも私は、このような屈辱を味わうことは受け入れられません。だから私は『黙れ』と答えたのです」
「すると男は私に灰皿を投げ、私のところへ戻ってきて、通りの真ん中で、多くの人々が見ている目の前で、私を殴ったのです」
「これは決して受け入れられない行為です。このようなこと(嫌がらせ)は毎日、どんな場所でも起きています。私は似たような経験をしていない女性を1人も知りません」
「私は街を歩きながら、非常に不安な思いに駆られています。このようなことは変える必要があります。彼らが今、変わる必要があるのです。(略)私は黙ったままいることはできません。私たちが沈黙したままではいけないのです」
フランスの大臣も怒りを表す
この投稿の後、Laguerreさんは今週の月曜日に男を告訴。警察も捜査に乗り出しているが、現段階ではまだ犯人は捕まっていない。
またこの動画はカフェの防犯カメラがとらえていたのだが、その後カフェのオーナーが映像をLaguerreさんに渡したと言われている。
この事件は大きく報道され、フランスの女男平等担当大臣であるMarlene Schiappa氏も、インタビューで「憤っている」と語っており、フランス政府はストリート・ハラスメントに対し、罰金を科す法律の導入を目指しているという。(了)
出典元:ABC News:Viral video of woman being punched in the face by alleged sexual harasser sparks probe(7/31)
出典元:INDEPENDENT:CCTV shows woman being slapped in the face after telling harasser to ‘shut up’(7/30)