13歳の少年のシャツにチーズを入れて命を奪った同級生、殺人未遂で逮捕
英ウェスト・ロンドンで暮らしていたKaranbir Cheemaくんは、13年の短い生涯に幕を閉じた。
数学とパソコンが得意で、エンジニアを夢見ていたという彼の命を奪ったのは、同級生の愚かないたずらだった。
重いアレルギーを持っていた少年
Karanbir Cheemaくんは、小麦やグルテン、乳製品、ナッツ類への重いアレルギーを持っていた。さらに喘息やアトピー性皮膚炎も抱えていたという。このことは、同級生たちにも知らされていた。
ある日、同級生の一人がチーズを手に持ちCheemaくんの後を追いかけた。その同級生は、Cheemaくんに追いつくと、シャツの中にそのチーズを押し込んだ。もしかしたら、「ちょっとしたいたずら」ぐらいに思っていたのかもしれない。
しかし、事態は急変した。
急激にアレルギー反応を起こした
Cheemaくんの皮膚に触れたチーズはかゆみを引き起こし、急速にアレルギー反応は進行していった。そのことに気づいた学校の職員は、喘息の吸引器や抗ヒスタミン剤、そしてアナフィラキシーを抑えるエピペンを投与した。
7分後に救急隊員が到着したときには、チーズが触れた場所は熱くなり、呼吸困難に陥っていたという。
救急隊員の処置を受けている途中で、Cheemaくんの呼吸は停止。その後運ばれた病院で、2017年7月9日に息を引き取った。息子の死を看取った父親は、「子供の死を見届けるなんて、親が経験すべきではないことだ」とEvening Standardの取材に答えている。
MW Solicitors are supporting the family of #KaranbirCheema at Inquest.https://t.co/DaKfmHTu3j
— MW Solicitors (@MWSolicitors) September 20, 2018
同級生は殺人未遂で逮捕
Cheemaくんのシャツにチーズを入れた同級生は、7月28日に「殺人未遂」で逮捕された。ただし、9月22日時点ではまだ起訴はされていないという。
また、在籍していた学校からは退学処分を受けている。
無知が引き起こしたいたずらが本人の将来を、そしてエンジニアを夢見ていた少年の命を奪ってしまった。
それから1年以上が経過したが、今年9月19日に死因調査会が開かれて警察官や救急隊員が証言をしたことから、再び注目が集まっている。(了)
出典元:The Telegraph:Boy, 13, with dairy allergy died after schoolmate threw cheese down his T-shirt, inquest hears(9/19)
出典元:MUNCHIES:13-Year-Old with Severe Dairy Allergy Dies After Classmate Puts Cheese Down His Shirt(9/22)
出典元:Evening Standard:Pictured: schoolboy, 13, who died after reaction to cheese that was ‘flicked in his face’(2017/7/11)