インドネシアでインスタグラムを使って赤ん坊を売買、4人を逮捕
先日、インスタグラムを使って赤ん坊を売り買いしようとしたとして、4人のインドネシア人が逮捕された。
アプリを通して連絡していた
赤ん坊の売買に使われたインスタグラムのアカウントは、相手を信用させるためか、福祉相談を行う機関と名乗っており、そこには妊娠した女性や赤ん坊の写真、また超音波診断の画像も掲載されていたという。
それぞれの写真には電話番号も記載されており、買い手はWhatsAppを通してコントタクトが取れる仕組みになっていたそうだ。
スラバヤ警察は1つの取引を阻止したが、まだ捜査を続けており、現在までに少なくとも1人の赤ん坊が売られたとしている。
スラバヤ警察の刑事部長は「子供を養子にしたいと望む人は、このアカウントを利用しており、取引はWhatsAppを通して行なわれた」と述べている。
アカウントのフォロワーは700人
このインスタグラムのアカウントにはフォロワーが700人おり、不明瞭な赤ん坊の顔や年齢、出生地や宗教などの詳細も記載されていたという。
またアカウントにはオペレーターと客との会話のやりとりも掲載され、女性の写真のキャプションには実際に妊娠していることや、リストに挙げられた電話番号から連絡が取れると記載されていたそうだ。
ただしどの欄にも「子供を売り買いする」という明確な文言は含まれていなかったとか。
Indonesia arrests four for 'selling babies on Instagram' https://t.co/BSAWyJxolm
— BBC News (World) (@BBCWorld) October 11, 2018
生後11カ月の子供を売ろうとする
警察は先週の水曜日に行なわれた記者会見で、9月3日(10月という記事も)に予定されていた赤ん坊の取引を知り、4人を逮捕したと発表。
この取引において、「LA」と名乗る22歳の女が、生後11カ月の自分の子供を売ろうとしていたという。
買い手は「LA」に1500万ルピア(約11万円)、ブローカーに500万ルピア(約3万7000円)、アカウントのオーナーと思われる「Alton Phinandita」という人物に250万ルピア(約1万8000円)を支払う予定だったそうだ。
今回逮捕された4人は児童保護法違反の容疑により、最長で15年間刑務所に入れられる可能性があるとか。
今回のようにインスタグラムを使ったケースは稀で、買い手の中には子供ができず養子を迎え入れたいと望む人間がいる一方、過去には子供を性産業で働かせるために養子にしたケースもあったという。(了)
出典元:BBC:Indonesia arrests four for ‘selling babies on Instagram’(10/12)
出典元:The Guardian:Babies for sale on Instagram: four arrested in Indonesia(10/12)