ハッカーの仕業?!中国でアップルのアカウントから大量のマネーが消失する事態に
中国でアップル・ユーザーのアカウントから大量のマネーが失われているとして、利用者に注意が呼びかけられている。
モバイル決済に結びついたアカウント
英紙Independentによれば、中国の2つのメジャーなモバイル決済のプラットフォームとつながりのあるアップル・ユーザーのアカウントから、大量のマネーが消えているという。
そのうちの1つのプラットフォーム、アリババが運営する「アリペイ」は、ユーザーに対し、アップルのIDと繋がりのあるアカウントが違法な商品買取のために使用されていると警告。
さらに「アリペイ」が何度もアップルに連絡をとっているが、問題が一向に解決されていないと、会社のSNSのブログに投稿しているそうだ。
限度額分のマネーが消える
Shanghai Observerによれば、今回影響を受けているのはiPhoneユーザーで、彼らは合計で2000元がアカウントから消失したと訴えているという。
この2000元は、「アリペイ」での1度の取引で利用できる限度額になっており、ハッカーらがアップルIDの詳細を不正に取得し、支払いアプリの取引を変えている可能性があると見られている。
「アリペイ」はこの問題に対処するため、ユーザーらに彼らのアカウントの取引限度額の上限を引き下げるようアドバイスしているとか。
現在、被害の広がりも不明
またもう1つのプラットフォームは「WeChat Pay」で、これを利用しているユーザーの口座からもマネーが消える現象が起きているという。
しかも現段階では、この問題がどのくらい広がりを見せているか明らかになっていない。
アップルのスポークスマンは、このような詐欺被害から身を守る方法として、顔認証やパスワードなど2段階認証などによるログインの設定を勧めている。
スマホ決済が進んでいる中国で起きた今回の事件。今後被害がどのくらいまで広がるのか、注視していきたい。(了)
出典元:INDEPENDENT:Money mysteriously disappears from people’s iPhones in attack linked to Apple IDs(10/12)