ヨーグルトを勝手に飲まれた台湾の女子大生がDNA検査を要請、ルームメイトが起訴される
台湾の女子大生が勝手にヨーグルトを飲まれたとし、DNA検査を行った結果、ルームメイトの1人が窃盗の容疑で起訴された。
誰かがヨーグルトを黙って飲んだ
その女子大生の名前は明らかになっていないが、地元放送局のTVBSによれば、彼女は当時、中国文化大学(Chinese Culture University)に通っていたという。
そして学生寮の一室で他の5人と一緒に暮らしていたそうだ。
ところが先月、自分のヨーグルトドリンク(約216円)が許可なく、飲まれていたのを発見。誰が飲んだのか、容疑者に前に出て名乗り出るよう求めたとか。
しかし結局、名乗り出る者はいなかったため、怒った女子大生はヨーグルトのパッケージ(ボトル)を持って警察へ行き、告訴。その訴えが認められ、捜査が開始されることに。
指紋を採取できなかった
ただ、ヨーグルトのパッケージはあまりにも湿っていたため、指紋を取ることができなかったという。
このためヨーグルトの所有者である女子大生は、警察にDNA検査を依頼。警察もこの要請を受け入れ、5人のルームメイトとヨーグルトの所有者を含めた全員にDNA検査を実施した。
この結果、1人のルームメイトが犯人として特定され、窃盗の容疑で起訴されたそうだ。
このニュースに住民は怒る
このDNA検査の費用は、3000台湾ドル(約1万1000円)。無論、これは警察の捜査に使われるので、税金で賄われる。
そのためニュースを聞いた地元の人々は、このようなことを捜査するため多くの時間や費用を使ったことに対して、怒っているという。
地元のLiu(劉)さんもApple Daily紙の取材に対し「これは社会的資源の無駄遣いです。僕が警察官なら、彼女に払い戻すため、ヨーグルトのボトルを買ってあげるでしょう」と語っている。
またある警察官も「これは鳥を撃つのに、キャノン砲を使うようなものです。それは釣り合いの原則にも則していません」と述べたそうだ。(了)
出典元:BBC:Taiwan students DNA-tested in yoghurt thief whodunit(12/4)
出典元:Taiwan News:Taipei woman demands NT$18,000 in DNA testing to catch NT$59 yogurt bottle thief(12/3)