ブラジルの先住民らを死の危険にさらしたとして、米宣教師が告発される
現代社会から孤立して暮らすブラジルの先住民。彼らと接触したとして、アメリカ人の宣教師がブラジルの政府機関から告発された。
危険な病気や死のリスクにさらした
その宣教師とは、アメリカのメイン州にあるGreene Baptist Churchに所属するSteve Campbell氏。彼は先月、キリスト教を広めるためにブラジルの先住民「Hi-Merimã族」が暮らすエリアへ入ったという。
Campbell氏は、そのエリアでキャンプをし、「Hi-Merimã族」が最近立ち去ったキャンプ地にも侵入したとみられている。
ブラジル政府の機関である国立先住民保護財団(FUNAI)は、孤立した先住民を危険な病気の感染や、死のリスクにさらしたとして、規則を破ったCampbell氏を告発したそうだ。
FUNAIの広報官は「例え、直接会っていなかったとしても、孤立した先住民への感染の可能性は高い」と述べている。
「集団殺戮」の罪で訴えられる可能性
もっともCampbell氏にどのような刑罰が下されるのか、詳細については明らかになっていない。
ただ先住民の権利を主張する団体「Survival International」は、Campbell氏が「集団殺戮」の罪で訴えられる可能性があるという。
一方、Campbell氏側は、そのエリアの近隣に住む先住民「Jamamadi族」にはGPSの使い方を教えたが、問題の「Hi-Merimã族」が暮らすエリアには間違って入ってしまったと主張。
またCampbell氏の妻、Robinさんも布教活動をしているが、彼女は「彼らの仕事は先住民や宣教師の家族に対して、医療や機械、その他数えきれないほどの聖職者としての仕事を通して、助けることなのです」と語っている。
先住民「Hi-Merimã族」についてはほとんど知られておらず、アマゾナス州に暮らす数少ない部族の1つだが、他の先住民とも敵対的な関係を維持しているという。(了)
※アイキャッチや下の動画は、あくまでも先住民のイメージとして載せているので、ご了承いただきたい。
出典元:MailOnline:Christian missionary from Maine could be tried for GENOCIDE by Brazil after entering land occupied by an isolated tribe and exposing them to deadly disease(1/24)
出典元:INDEPENDENT:American missionary accused of exposing isolated Brazilian tribe to potentially fatal diseases(1/24)