動物園で自撮りをしようとしていた女性、檻越しにジャガーから襲われ負傷
動物園で“自撮り”をしようとジャガーの檻へと近づいた女性が、檻越しにジャガーから襲われるという危うい事件が起きていたのをご存じだろうか。
ペットボトルの水で気を惹き救出
事件が発生したのは米国アリゾナ州、フェニックスにある動物園「Wildlife World」。
女性はジャガーのいる檻の近くで自撮りをしようと手前の柵を越えたところ、檻の中にいたジャガーから突然襲われたという。
この場面を目撃したAdam Wilkersonさんは、この際のことについて「若い女性が‘助けて!助けて!助けて!’と叫んでいるのが聞こえ、考えることなく駆け付けました」と振り返る。
Wilkersonさんの説明によると、ジャガーは檻の内側から女性の手を掴み、爪を立てていたという。
またこれを見たWilkersonさんの母親がペットボトルの水で気を惹くことを思い付き、檻の外からジャガーの横へとボトルをねじ込んだところ、ジャガーはそちらに気を取られ女性を救い出すことに成功したという。
その後女性は病院へと運ばれ、命に別状はないものの片腕にひどい傷を負ったとのことだ。
動物園側は声明発表、ジャガーは処分せず
この後、事件について動物園側は声明を発表。
“今夜、動物園を閉園する前、写真を撮るために障壁を乗り越えたお客様を巻き込んだ事件が発生いたしましたことを、残念ながらお伝えいたします”とし、事件の概要を伝えた上でさらに続けた。
“その動物(ジャガー)が檻の外へと出ていたということはありません。なぜ柵が設置されているのか、ご理解いただきますようお願いします”としている。
さらに動物園側はジャガーの今後についても言及。
“ジャガーには何も起こらない”とし、今回の事件を理由とした殺処分の可能性がないことを示唆している。
また“ジャガーは野生動物であり、お客様の安全を守るために適切な柵が設けられていました。その柵が越えられてしまった際には、野生動物に落ち度はありません”とし、被害に遭った女性客を批判していた。
Please understand why barriers are put in place. Sending prayers to the family tonight. pic.twitter.com/2MPb8bXhwR
— Wildlife World Zoo, Aquarium & Safari Park (@ZooWildlife) March 10, 2019
自撮り写真を撮るために危険な動物のいる檻へと近づいてしまった女性。ひどい怪我を負ったことは気の毒だが、人間に危害を加える可能性がある動物の近くにおいては、そのことを念頭に節度を守って行動してもらいたいところだ。(了)
出典:CNN:Woman attacked by a jaguar while taking a photo apologizes to the Arizona zoo(3/11)
出典:Fox News:Jaguar attacks Arizona zoo visitor, witnesses distract animal with water bottle, reports say(3/11)