英国で生息していないタヌキが逃走、危険外来種として警戒が呼びかけられる
イギリスには生息していない「タヌキ」が、檻から逃走し、付近の住民に警戒が呼びかけられている。
檻から抜け出し行方不明
ノッティンガムシャー警察は先日、イングランドにある村、Clarboroughで暮らす住民に1組のタヌキが逃走中だとして、警戒を呼びかけたという。
2匹のタヌキは5月28日の午前6時頃(現地時間)、飼われていた檻から抜け出し、行方が分からなくなったそうだ。
警察は逃げたタヌキは、中型から小型犬ほどの大きさで、飼い慣らされていないため、人が近づくと危険な目にあう可能性があると声明で発表した。
ヨーロッパにはもともと生息していない
実はタヌキはシベリア東部や中国北部、ベトナム北部、韓国や日本などに住んでいるが、もともとイギリスやヨーロッパには生息していないという。
このためヨーロッパの野生動物にとって侵襲的リスクになることから、イギリスではタヌキを繁殖させたり、販売したりすることは違法になっているとか。
また飼う場合も、安全な場所で管理し続けなければならないとも言われている。
住民のペットが攻撃される
実際、今回逃げ出したタヌキも、住民のMandy Marshさん(53・女性)が飼っているヤギやポニーに攻撃を仕掛けてきたという。MarshさんはINDEPENDENTの取材に対し、次のように語っている。
「タヌキは実際に恐ろしかったです。それは間違いなくクレージーでした。タヌキはシューという声を出したり、鋭い声でわめいたり、歯をむき出して唸ったりしたのです」
2時間後、Marshさんと夫のDaleさんはタヌキを追い払うことに成功したが、飼っていた動物には擦り傷が残されたそうだ。
警察は現在も警戒を呼びかけ、目撃情報を求めている。(了)
出典元:USA TODAY:Two ‘screaming and snarling’ raccoon dogs are running loose in a small village in England(5/29)
出典元:INDEPENDENT:Raccoon dogs terrorising village prompt police hunt after ‘blood-curdling scream’(5/29)