【香港デモ】警官がついに拳銃を抜き、市民に銃口を向ける
デモが続いている香港で、ついに警察官が市民に拳銃を向ける場面が撮影された。
警棒を奪われた警察官が拳銃を抜く
香港では「逃亡犯引渡し条例改正案」の完全撤廃を求めてデモが続いており、12日には多くの市民が香港国際空港へ詰めかけた。
そしてウォール・ストリート・ジャーナルのMike Bird記者は、空港で1人の警察官がデモ参加者の1人を拘束しようとしている場面を撮影していたという。
警官は警棒を手にし、デモ参加者を床に倒してとり押さえようとするが、その後仲間の市民が警官に向かっていき、警棒を奪った。
武器を奪われた警官は、やがて多くのデモ参加者に囲まれるが、その時ついに腰にあった拳銃を引き抜き、銃口を市民に向けた。その様子がこちら。
Police officer had his baton taken from him and was attacked with it. Drew his pistol and aimed at protesters. Astonished nobody killed here tonight. pic.twitter.com/Wox8yziDnz
— Mike Bird (@Birdyword) August 13, 2019
市民のふりをした警察官が紛れていた
動画ではその後、市民らが後退し、警官も拳銃を構えただけで、やがて仲間の警官隊によって保護された。
Bird記者も、この出来事が8月13日の夜に起き、拳銃を抜いたことはびっくりしたが、これによるケガ人はいないと伝えている。
また他にも、市民のふりをしてデモ隊の中に紛れていた私服の警官が、デモ参加者を押さえ付け、殴っている様子も撮影されたという。
そしてデモ隊の中に警官を紛れさせていることについては、香港警察も認めている。下の動画の閲覧にはご注意いただきたい。
そもそも香港警察による過剰な暴力は、これまでも数多く伝えられており、先日は警官が発砲したゴム弾(もしくはビーンバック弾)が女性の目を直撃。大ケガを負うという出来事も起きた。(デモ隊側は女性が失明したと主張している)
つい40分前、香港警察は葵芳駅構内で催涙弾を撃ちました。屋内です。殺人行為と変わりません。
Source:https://t.co/3cEA105tAo pic.twitter.com/qfEmvzvCOz
— 周庭 Agnes Chow Ting (@chowtingagnes) August 11, 2019
昨日、香港の太古駅で、警察が至近距離で市民に向けて銃で胡椒弾を撃ちました。さらに警棒でデモ隊を殴ったり、エスカレーター上で押し倒したりしました。#香港 #香港デモ pic.twitter.com/ygRvomUBvZ
— 周庭 Agnes Chow Ting (@chowtingagnes) August 12, 2019
このためデモ参加者らは以前から、警察の暴力行為を調べる独立調査機関の設置を求めてきたが、香港政府はいまだに応じていない。(了)
出典元:METRO:Hong Kong policeman pulls gun on protesters after being attacked with own baton(8/13)
出典元:BBC:Hong Kong protests: Police defend use of ‘disguised’ officers(8/13)